終わったあとの連絡は気持ちの問題ではなく、先に決めておく形の問題です。距離の決め方の順番を置きます。
最終回が終わってから、その後どうしているか気になる。こちらから連絡してよいのか、営業になってしまわないか。この記事では、終了後の連絡をどう扱うかと、先に決めておく形を整理します。
MIKATA編集部に届くコーチからの相談では、この場面について「売り込みに見えそうで」という書き方が出てきます。気にかける気持ちと次の契約への期待が自分の中で混ざっている状態です。
終了後の連絡が難しくなる仕組み

役割が終わった相手にどの立場で連絡するかが決まっていません。
立場が変わっている
契約が続いているあいだは支援する側として連絡できます。終わったあとはその立場が無くなるため、何の用件で送るのかがこちらの中でもはっきりしません。
次の契約への期待が混ざる
気にかける気持ちとまた申し込んでほしい気持ちが同時にあると、文面にもその迷いが出ます。どちらの用件なのかを自分で決めてから送るほうが短く書けます。
相手が離れる時期でもある
終わった直後は自分で進める時期です。こちらから声をかけると、戻る方向に引くことになる場合があります。
終わり方が曖昧だった
最終回で終わりを明確にしていないと、続いているのか終わったのかがどちらにも分かりません。
連絡の手段が私的な場所にある
個人のやり取りに使う場所で連絡していると、終わったあともつながったままになります。
成果が気になる
うまくいったかどうかを確かめたい気持ちがあると、確認のための連絡になります。
何も無いと終わりが寂しい
長く関わった相手ほど急に途切れることに落ち着かなさが出ます。
相手も切り出しにくい
また頼みたいと思っていても、終わった相手に改めて連絡するのは相手にとっても手間があります。戻る道が見えていないだけの場合があります。
決まりを作っていない
終了後にどうするかを決めていないため、毎回その都度考えることになります。
連絡の中身を分ける

何のための連絡かで扱いが変わります。
気にかける連絡
その後どうしているかを短く尋ねるものです。返事を求めない形にすると相手の負担になりません。
案内の連絡
新しい内容や募集の知らせです。これは受け取るかどうかを相手が選べる形にします。
| 連絡の種類 | 出し方 | 先に決めること |
|---|---|---|
| その後を尋ねる | 一度だけ、短く | 時期を決めておく |
| 案内・募集 | 受け取るか選べる形 | 配信の可否を聞く |
| 節目のあいさつ | 定型で短く | 頻度を決める |
| 相手から相談が来た | 枠を決めて受ける | 料金と形を伝える |
| こちらの近況 | 送らない | 必要性を考える |
| 返事が無い場合 | 追わない | 一度で区切る |
受け取るかを選べる形にする
案内を送るなら、契約の終わりに今後も受け取るかを聞いておきます。
節目の連絡は定型にする
年の変わり目など決まった時期の短い連絡なら、毎回内容を考えずに済み、受け取る側も構えません。
返事を求めない形にする
返信不要と添えるだけで、受け取る側の負担が下がります。
距離の決め方の手順

終わる前に決めておきます。
編集部で、終了後の連絡の仕方を書き出して比べました。終わってから思いついて送った流れと、最終回の時点でその後の連絡について決めておいた流れを並べると、相手から返事が来やすかったのは先に決めておいた側でした。内容ではなく予告があるかどうかで受け取られ方が変わっていました。
契約終了時に決めておく手順
- 最終回で、契約が終わることをはっきり伝える
- 終了後の連絡について、こちらの方針を伝える
- 案内を受け取るかどうかを聞いておく
- また相談したくなったときの申し込み方法を渡す
- 終了後は、決めた時期にだけ短く連絡する
- 返事が無ければ追わない
最終回で終わりを言う
今日で契約は終わりです、と言葉にしておくと、そのあとの連絡が何なのかがお互いに分かります。曖昧に終えると連絡のたびに説明が要ります。
方針を先に伝える
三か月後に一度だけ様子を伺う連絡をします、と伝えておくと、受け取る側は予告された連絡として受け取れます。
戻り方を渡しておく
また相談したくなったときにどう申し込むかを書いて渡しておくと、こちらから声をかけなくても戻ってこられます。
一度だけにする
様子を伺う連絡は一度で十分です。返事が無ければそこで区切ります。
手段を分けておく
案内を送る場所と個人のやり取りの場所を分けておくと、受け取る側が止めやすくなります。
案内と分ける
気にかける連絡に募集の話を混ぜると、全部が営業として受け取られます。
形を作って記録する

毎回考えない形にします。
▼ 契約終了時のチェック
- □ 終わりを言葉にした
- □ 終了後の連絡方針を伝えた
- □ 案内の受け取りを確かめた
- □ 戻り方を渡した
- □ 連絡する時期を決めた
- □ 連絡の手段を分けてある
終了した日を記録する
いつ終わったかを残しておくと、連絡する時期が自動的に決まります。
連絡した内容を残す
何を送ったかを残しておくと、同じ内容を繰り返さずに済みます。
戻ってきた人の記録を残す
どんなきっかけで再び申し込まれたかを残しておくと、次に使えます。
終了後の相談への対応を決めておく
終わったあとに短い相談が来ることがあります。その場で受けるか枠として受けるかを先に決めておきます。
返事の有無も残す
返事が来る割合が分かると、連絡の形を見直せます。低いなら時期か文面のどちらかを変えます。
かえって遠くなる連絡

気にかける形が負担になることがあります。
思いついたときに送る
予告の無い連絡は、受け取る側にとって急なものになります。何の用件かを読み取る手間も渡すことになります。
何度も送る
返事が無いのに続けると、相手は返さないことを気にし続けます。
近況を長く書く
こちらの活動を詳しく書くと、受け取る側は案内として読みます。
成果を確かめる
あのあとどうなりましたか、と結果を聞くと、うまくいっていない人ほど返しにくくなります。
次の契約に触れる
気にかける連絡の中で次の申し込みに触れると、それまでの関わりまで営業として受け取られることがあります。
終わりを曖昧にしておく
いつでも聞いてください、とだけ伝えて終えると、続いているのか終わったのかがどちらにも分かりません。区切りは言葉にします。
私的な手段で送り続ける
個人のやり取りに使う場所から送ると、断りにくい形になります。
終わり方を支援の一部にする
終わることも関わりの一部です。
終わりを設計に入れる
いつまで続けるかを始めに決めておくと、終わり方が自然に決まります。続くこと自体が目的になりません。
離れる時期は必要
自分で進める時期があってこそ、支援の結果がその人のものになります。連絡しないことも支援の一部です。手を離す時期を決めておきます。
消耗しているとき
眠れない、気力が戻らない。そうした状態が続くときは、仕事の悩みと分けて医療機関や相談窓口を使ってください。
記録を残しておく
いつ終わりいつ連絡したかを残しておくと、次に同じ場面が来たときにそのまま使えます。
相談できる相手を持っておく
一人で判断し続けると距離の取り方が偏ります。同業の場や利害のない相手に話せる場所を持っておいてください。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 契約期間が終わったあと、連絡してもいいですか。
A. 連絡して構いませんが、最終回の時点で方針を伝えておくほうが届きます。編集部で比べたところ、返事が来やすかったのは先に決めておいた側で、内容ではなく予告があるかどうかで受け取られ方が変わっていました。
Q2. 営業に見えないか心配です。
A. 気にかける連絡に募集の話を混ぜると、全部が営業として受け取られます。案内を送るなら、契約の終わりに受け取るかどうかを聞いて分けてください。
Q3. その後の成果を聞いてもいいですか。
A. 「あのあとどうなりましたか」と結果を聞くと、うまくいっていない人ほど返しにくくなります。返事を求めない形で短く様子を伺うほうが負担になりません。
Q4. 返事が来なかったときは。
A. 一度で区切ってください。返事が無いのに続けると、相手は返さないこと自体を気にし続けます。また相談したくなったときの申し込み方法を渡しておけば、こちらから声をかけなくても戻ってこられます。
監修:MIKATA編集部
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
