ホームページが要るかどうかは、いまどの経路から申し込みが来ているかで決まります。SNSと紹介だけで回っているなら、急ぐ必要はありません。
作ったほうがいいと言われるが、費用も手間もかかる。この判断は、必要かどうかではなく順番の問題として考えられます。
MIKATA編集部が個人で活動する方の相談を整理すると、ホームページを先に作った人ほど、何を書くか決まらないまま止まっていました。扱う対象と範囲が決まっていない状態で枠だけ用意しても、埋められません。順番として、決めるほうが先です。
必要かどうかの判断
| いまの状況 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 紹介だけで枠が埋まる | 急がない | 経路が足りている |
| SNSから申し込みが来る | 導線先として1枚 | 流れる情報を補う |
| 検索から来てほしい | 必要 | SNSでは検索に載りにくい |
| 扱う対象がまだ決まらない | 先に決める | 書く内容が定まらない |
| 紹介はあるが申し込まれない | 必要 | 判断材料が届いていない |
4番目の状態でページを作っても、作業が止まります。誰の何を扱うかを先に決めてください。
決まっていれば、ページは1日で作れます。決まっていないと、何か月も止まります。作業量の差は、そこから出ています。
止まっているなら、作る作業ではなく決める作業に時間を使ってください。
紙に3行書くところから始まります。
誰の、どんな場面を、どう扱うか。
この3行が決まれば、あとは埋めるだけです。
迷っている時間のほうが、費用より大きな損失になります。
最小構成は1ページで足りる
凝ったサイトは要りません。対象・扱う範囲・料金・進め方・申し込み方法。この5つが1ページにあれば、受け皿として機能します。
無料のサービスで作っても構いません。大事なのは見た目ではなく、確認したい情報が全部あるかどうかです。
独自ドメインは後回しでいい
最初から用意する必要はありません。申し込みが動き始めてから移せば足ります。先に整えると、中身が決まらないまま費用だけが出ます。
独自ドメインが効くのは、検索から来る人が増えてきた段階です。
それまでは、無料の枠で十分に機能します。
先に費用をかけると、検証の判断も鈍ります。

ページに置く5項目
ホームページが効くのは、検索から来る人と、紹介された人に対してです。SNSは投稿が流れるため、あとから探した人が情報にたどり着けません。紹介された人も、料金と進め方が分かる場所がないと申し込めません。この2つの経路を使うなら、常設のページが要ります。
- 対象:誰に向けたコーチングか(立場・場面)
- 範囲:扱うこと、扱わないこと
- 料金:単発と継続、それぞれの金額と時間
- 進め方:1回の流れ、回数の目安
- 申し込み:方法と、返信までの目安
2番目を書いているページは多くありません。「これは扱いません」と書くことは、断りの文言ではなく専門性の表明です。
何にでも対応できると書いてあるページより、境界がはっきりしているほうが問い合わせにつながります。
扱わない範囲を書くと問い合わせは減りますが、合わない相談が減るぶん、成約率は上がります。
実績が少ない時期の書き方
経歴を長く書く必要はありません。件数の少なさより、扱う範囲が分からないことのほうが選ばれない理由になります。
誰に向けたコーチングかを1行目に
「働く30代女性のキャリアの迷い」のように、立場と場面まで書いてください。「人生を変えるコーチング」だけでは、読んだ人が自分向けか判断できません。
絞ると来る人は減りますが、減るのは対象外の人からの通過だけです。
絞られていないと、当てはまる人も自分向けだと気づけません。
場面まで書くほど、届き方が変わります。
反応の総数より、当てはまる人に届くかどうかです。
代わりになるもの
ホームページ以外にも、常設の受け皿は作れます。
- 掲載サービス:扱う範囲と料金を書いて出せる
- ブログサービス:記事と固定ページを持てる
- ノート型サービス:文章中心で始められる
- SNSの固定投稿:最小限だが、流れない
始めるなら1番目が早い。自分で作らずに、扱う範囲を書いて出せる場所を持てます。
集客の手間も省けるため、件数を積む段階には向いています。
手数料は引かれますが、集客にかかる時間を買っていると考えると合理的です。
▼ 代わりの受け皿を選ぶ条件
- □ 料金を書けるか
- □ 扱う範囲を書けるか
- □ 申し込み導線を置けるか
- □ 検索から見つかるか
- □ 更新が止まっても情報が残るか
5番目が特に重要です。SNSは投稿が流れるため、更新が止まると情報も見えなくなります。
忙しい時期に更新が止まっても、料金と進め方が残っている状態を作っておいてください。

作るときの順番
▼ 止まらない進め方
- 対象と扱う範囲を、紙に3行で書く
- 料金と1回の時間を決める
- 進め方を4〜5行で書く
- 申し込み方法を決める
- この4つを1ページにまとめる
デザインは最後です。見た目から入ると、中身が決まらないまま時間だけが過ぎます。
文章が先、見た目は後。この順番だけ守れば、公開まで進みます。
写真やロゴも、あとから足せます。
公開してから直せます。最初から完成させようとすると、公開まで数か月かかることがあります。
公開してから、問い合わせで聞かれたことを書き足していく形が現実的です。実際の質問に答えるほうが、想像で書くより内容が具体的になります。
よくある質問の欄は、そうやって育ちます。
集客や発信の整え方についてLINEで配信しています。
費用の考え方
- まず無料または低額のサービスで公開する
- 申し込みが来るかを2〜3か月見る
- 来ているなら、独自ドメインや制作を検討する
- 来ていないなら、書いてある内容を先に直す
4番目が要点です。申し込みが来ないのは、たいていページの見た目ではなく内容です。作り直しても、同じ内容なら結果は変わりません。
この記事では制作費の相場を示しません。規模と依頼先で幅が大きく、検証できる統計を持っていないためです。
自分で作る場合も、かける時間を先に決めておいてください。作り込みに時間を使うほど、申し込みを受ける時間が減ります。
本業は相談を受けることであって、サイトを作ることではありません。
時間の配分を間違えないでください。

表現で気をつけること
コーチングの発信には守るべき線があります。
- 診断名を用いて相手の状態を断定しない
- 治る・改善するといった効果の保証をしない
- 体験談を成果の証明として使わない
- 医療が必要な状態は、医療機関を案内する
- 特定の個人が識別できる事例を書かない
効果を保証する表現で集めた申し込みは、期待とのずれが大きく続きません。扱う範囲の具体性で埋めてください。
MIKATAでは、相談を受ける方の掲載を扱っています。扱う範囲と料金を明記して掲載できるようにしているのは、自分でサイトを持たない段階でも検索から来た人の受け皿が要るためです。
必要かどうかで迷っているなら、いま申し込みがどこから来ているかを数えてください。経路が1つしかないなら、増やす価値があります。
その経路が止まった時期に、すべてが止まる形になっているためです。
ホームページを作るかどうかより、常設の受け皿を1つ持つかどうかが判断すべき点です。掲載サービスでも、ブログでも構いません。
形式より、その場所に判断材料が揃っていることが重要です。料金と進め方が書かれていれば、見た目が簡素でも申し込みは来ます。
逆に、整ったサイトでも料金が書かれていなければ止まります。見た目と申し込みは、直接は関係しません。
先に書くべきものを書いてから、余力があれば見た目を整えてください。


よくある質問(FAQ)
Q1. ホームページは必ず必要ですか?
A. 紹介だけで枠が埋まっているなら急ぐ必要はありません。検索から来てほしい場合や、紹介された人が申し込めていない場合は要ります。
Q2. 何から作ればいいですか?
A. 対象・扱う範囲・料金・進め方・申し込み方法の5つを1ページに。デザインは最後です。
Q3. 実績がないと書けません。
A. 経歴ではなく、扱う対象と場面を書いてください。件数の少なさより、扱う範囲が不明なことのほうが選ばれない理由になります。
Q4. お金をかけて作り直すべきですか?
A. 申し込みが来ないのは、たいてい見た目ではなく内容です。同じ内容で作り直しても結果は変わりません。
監修:MIKATA編集部
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
