メニューは数を増やすのではなく、1つに絞ってから、必要な分だけ足す順番で作ります。選択肢が多いほど、選ばれずに離脱します。
何を用意すればいいか分からず、他の人のページを見て真似する。その決め方だと、自分の稼働と合っているか確認できません。
MIKATA編集部が個人で活動する方のページを見ていくと、メニューが5つ以上あるページほど違いが分からない状態になっていました。時間と金額しか違わない項目が並び、検討している人は何を選べばいいか判断できません。数より、違いが伝わることが先です。
最初は1つでいい
| メニュー数 | 検討する側に起きること |
|---|---|
| 1つ | 選ぶ必要がなく、申し込むか決めるだけ |
| 2〜3つ | 違いが書かれていれば選べる |
| 4つ以上 | 違いが分からず、比較で止まる |
| 時間だけ違う複数 | 安いほうが選ばれる |
始めるなら1つで足ります。件数が積み上がってから、実際に求められたものだけを足してください。
最初から揃えようとすると、どれも中身が薄くなります。1つを厚く書くほうが、選ばれる理由になります。
必要になれば、あとから増やせます。
減らすより、増やすほうが簡単です。
一度出したメニューを下げるのは、既存の相談者への説明が要ります。
最初を少なくしておけば、その手間も生じません。
時間差だけのメニューは作らない
30分・60分・90分と並べると、扱う内容が同じなら安いほうが選ばれます。分けるなら、扱う範囲か進め方で分けてください。
たとえば「整理が中心の回」と「判断を決める回」なら、求めているものが違う人に届きます。違いが1行で説明できないなら、分ける必要がありません。
説明できない違いは、検討する側にも伝わりません。
初回だけ別枠にする方法
初回は相性を見る回として、時間や金額を分ける形もあります。ただし、通常価格より下げるなら「初回のみ」と明記してください。
終わりを決めずに下げると、その金額が定価として扱われます。
値上げの連絡を出す場面を想像してから決めてください。
その想像が難しいなら、金額が低すぎます。

1つのメニューに書く項目
扱う対象と場面が決まっていれば、メニューは自然に1つに決まります。「30代女性の職場の人間関係を、50分で整理する」。この形になっていれば、説明も要らず、金額の根拠も出せます。決まらないのは、対象と場面が曖昧なままだからです。
▼ メニューごとに明記すること
- □ 対象(誰に向けたものか)
- □ 扱う範囲と、扱わない範囲
- □ 1回の時間
- □ 金額(税込か税別かも)
- □ 形式(オンライン/対面)
- □ 初回の流れ
- □ キャンセル規定
2番目が抜けているページが多くあります。何にでも対応できると見えるより、境界がはっきりしているほうが選ばれます。
扱わない範囲を書くと問い合わせは減りますが、合わない相談が減るぶん、申し込みに至る割合は上がります。
対応できない相談を受けずに済むぶん、消耗も減ります。
結果として、続けられる形になります。
受けられる件数にも余裕が残ります。
余裕があるほど、1件の中身が濃くなります。
それが次の申し込みにもつながります。
初回の流れは4〜5行で
「最初に困っている場面を伺います」「話せなくなったら、そのままで構いません」。この程度でも、想像がつく状態になります。
金額は税込か税別かも書く
書いていないと、問い合わせで確認する手間が発生します。支払い方法も一緒に書いておいてください。
キャンセル規定も同じです。先に書いてあれば、実際に起きたときに揉めません。
延長の扱いも決めておくと、時間管理が楽になります。
足すときの順番
▼ メニューを増やす手順
- いまのメニューで申し込みが来ているか確認する
- 問い合わせで実際に求められたものを記録する
- 同じ要望が3件以上あれば、メニュー化する
- 追加したら、既存との違いを1行で書く
- 3か月見て、申し込みがなければ下げる
2番目が判断の材料です。想像で増やすと、使われないメニューだけが残ります。
問い合わせの内容を数行で記録しておくと、何が求められているかが見えてきます。
記録がないと、印象だけで判断することになります。
数行のメモで足ります。
5番目も決めておいてください。並べたままにすると、選択肢だけが増えて比較が難しくなります。
下げたメニューは、求められたときに個別で受ければ足ります。並べておく必要はありません。
見せるメニューは少ないほど、判断が早くなります。

継続を作るかどうか
単発だけだと収入が読めません。
- 到達点を決める(何ができたら一区切りか)
- そこまでの回数を見積もる(3回・6回など)
- 間隔と期間を決める
- 金額を決める(回数×単価、または期間で)
- 途中でやめられるかを明記する
1番目を飛ばすと、ただの回数券になります。何が終われば区切りなのかが決まっていないと、使い切ったところで自然に離れます。
到達点は小さくしてください。確認できる形にすると、進んだかどうかが分かります。
大きな到達点だと、何回続けても届いた感じがしません。
小さく区切るほど、終わりに確認できます。
その積み重ねが、続ける理由になります。
最初は3回で組んでください。初めて受ける人にとって、6回分の費用を先に決めるのは負担が大きい。
3回で足りない内容なら、その時点で「あと3回」と伝えれば済みます。
集客や発信の整え方についてLINEで配信しています。
金額の決め方
メニューの金額は、相場ではなく稼働から出します。
- 月に受けられる件数の上限を決める
- 必要な月の売上を出す(経費と生活費から)
- 売上 ÷ 件数で、1件あたりの金額が出る
- 高すぎると感じるなら、件数か売上を見直す
提供時間だけで計算しないでください。準備・記録・問い合わせ対応を含めると、1件あたり1.5〜2倍の時間になります。
その合計で割った数字が、実際の時給です。見てから金額を決めてください。
低すぎると感じたなら、それは感覚ではなく計算の結果です。
この記事では相場を示しません。形式・地域・扱う範囲で幅が大きく、検証できる統計を持っていないためです。
経費も月あたりで出して、必要売上に足してください。場所代、通信費、ツールの利用料、学び直しの費用。

表現で気をつけること
メニューの説明にも、守るべき線があります。
- 診断名を用いて相手の状態を断定しない
- 治る・改善するといった効果の保証をしない
- 体験談を成果の証明として使わない
- 医療が必要な状態は、医療機関を案内する
- 特定の個人が識別できる事例を書かない
効果を保証する表現で集めた申し込みは、期待とのずれが大きく続きません。扱う範囲の具体性で埋めてください。
MIKATAでは、相談を受ける方の掲載を扱っています。メニューと料金を明記して掲載できるようにしているのは、検索から来た人が判断できる情報を必要としているためです。
メニューが決まらないなら、対象と場面を先に1行で書いてください。そこが決まれば、メニューは自然に出ます。
順番として、対象が先、メニューは後です。
メニューは、扱う範囲を金額と時間で区切ったものにすぎません。扱う範囲が決まっていれば、作るのに時間はかかりません。
止まっているなら、メニューではなく対象の側が決まっていない可能性が高い。そこから見直してください。
誰の、どんな場面を、どう扱うか。この3つが決まっていれば、メニューは1行で書けます。決まっていないと、何を並べても伝わりません。
先に決めるほうが、結果としてページも早く完成します。
メニューを増やすより、1つの中身を具体的にするほうが選ばれます。
迷ったら、増やさずに書き足してください。
そのほうが手間も少なく済みます。


よくある質問(FAQ)
Q1. メニューはいくつ用意すべきですか?
A. 始めるなら1つで足ります。件数が積み上がってから、実際に求められたものだけを足してください。
Q2. 時間別に分けてもいいですか?
A. 扱う内容が同じなら、安いほうが選ばれます。分けるなら、扱う範囲か進め方で分けてください。
Q3. 継続メニューは作るべきですか?
A. 作るなら、到達点を先に決めてください。回数だけを束ねると、使い切ったところで自然に離れます。
Q4. 金額はどう決めますか?
A. 月に受けられる件数の上限と必要売上から逆算してください。準備や記録の時間も含めて計算します。
監修:MIKATA編集部
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
