調子が悪い時期に迷うのは向いていないからではなく、自分の状態を測る基準を持っていないからです。立て直し方の手順を置きます。
自分のほうがうまくいっていないのに、人の目標を扱っていていいのか。そう思いながらセッションに入っている。この記事では、迷いが出る仕組みと、立て直し方の手順を整理します。
MIKATA編集部に届く個人開業の方からの相談では、この話題は技術の不足としてではなく、自分に資格があるのかという形で書かれています。相談者からの評価は下がっていないと書き添えられることも多くあります。
迷いが出る仕組み

能力ではなく、測る基準がありません。
自分の状態を成果で測っている
うまくいっているかどうかを自分の結果で測ると、落ちている時期はそのまま資格の話に変わります。セッションの質とは別の話です。混ぜると判断を誤ります。
自己評価が実際とずれる
編集部の聞き取りでは、自分では質が落ちたと感じていた時期でも相談者から指摘があったという回答は少数でした。自己評価と差がありました。感覚では測れません。
見本でいようとする
うまくいっている姿を見せなければと考えると、調子の悪さを隠すことに力を使います。その分セッションに回せなくなります。隠す必要はありません。
休むと収入が減る
個人で活動していると本数がそのまま収入になります。減らす判断がしにくくなります。先に上限を決めておくと楽です。
相談する先が無い
一人で活動していると状態を話せる相手がいません。確かめられないまま自分の評価だけが下がります。外の目が必要です。
回復の見通しが立たない
いつ戻るかが分からないと、今の状態がずっと続くように感じられます。記録があると変わります。
MIKATA編集部に届く個人開業の方からの相談では、この話題は技術の不足としてではなく、自分に資格があるのかという形で書かれています。相談者からの評価は下がっていないと書き添えられることも多くあります。
そのままにすると起きること
セッションと自分の両方に出ます。
準備の時間が伸びる
自信が無い状態で臨もうとすると、準備に時間をかけすぎます。一本あたりの負担が増えていきます。準備の長さは質と比例しません。
話しすぎる
役に立とうとしてこちらが話す量が増えます。相談者が考える時間が減ります。成果も落ちます。
回復が遅れる
聞き取りでは本数を維持した場合より一時的に減らした場合のほうが回復までの期間が短くなっていました。維持が遅らせていました。
新しい依頼を受けにくくなる
いまの状態では無理だと考えて募集を止めると、戻ったときに枠が埋まりません。募集は続けて構いません。
自分を責める
この状態で続けている自分が不誠実だという見方になります。責めても質は上がりません。量を変えるほうが効きます。
やめる判断を急ぐ
調子が落ちた時期に続けるかどうかを決めると、あとで戻せない選択になります。時期をずらしてください。
編集部で、個人で活動している方に調子が落ちた時期の進め方を聞きました。本数をそのまま維持した場合より、一時的に本数を減らした場合のほうが回復までの期間が短かったという回答が多く集まりました。
立て直し方の手順

止めるか続けるかではなく、量と基準を調整します。
本数を一時的に減らす
聞き取りでも一時的に減らした場合のほうが回復までの期間が短くなっていました。やめるのではなく減らす形です。期間を決めておきます。
外からの評価を確かめる
自己評価と差がありました。継続の有無や相談者の言葉など、外に出ている事実で確かめてください。頭の中の評価は当てになりません。
準備の量を決める
時間をかけるほど良くなるわけではありません。一本あたりの準備時間を決めてください。延ばすほど不安が増えます。
立て直し方の手順
- 本数を一時的に減らす
- 外に出ている事実で状態を確かめる
- 一本あたりの準備時間を決める
- 話す量を普段より減らす
- 続けるかどうかの判断は回復後に置く
話す量を減らす
役に立とうとして話しすぎる時期です。普段より聞く側に寄せてください。沈黙を埋めないでください。
判断を先送りする
続けるかどうかは回復してから決めます。この時期の判断は戻せないことがあります。三か月後に置いてください。
自分を扱う時間を取る
人のセッションと同じ時間を自分にも取ってください。予定として入れます。
状況ごとの調整

何が落ちているかで調整が変わります。
体調が落ちているとき
無理に本数を保たないでください。振替の連絡を先に出すほうが信頼は保たれます。当日に崩すより軽く済みます。
成果が出ていないとき
自分の事業の数字とセッションの質は別です。分けて扱ってください。数字は別の手で戻します。
私生活の出来事があったとき
話す必要はありません。ただし本数は落としてください。抱えたままでは続きません。
自信が落ちているとき
外に出ている事実を並べてください。続いている契約がその答えになります。続いていること自体が評価です。
忙しすぎるとき
調子の悪さが量から来ている場合は、休む日を先に入れてください。空きを待つと取れません。
長く続いているとき
数か月単位で戻らない場合は、働き方そのものを見直す段階です。一時的な話ではありません。
| 対応 | やり方 | 回復までの期間 |
|---|---|---|
| 本数を維持する | 予定どおりこなす | 長くなりやすい |
| 一時的に減らす | 本数を落として続ける | 短かった回答が多い |
| やめる判断をする | 調子が悪い時期に決める | 戻せないことがある |
戻ったあとの置き方
回復したあとに決めておくことがあります。
落ちた時期を記録する
いつ落ちて何をして戻ったかを残しておくと、次に来たときに同じ手が使えます。波はまた来ます。
本数の上限を決める
戻ったあとに詰め込むとまた落ちます。一週間の上限を決めてください。戻った直後が危ない時期です。
休む枠を先に入れる
空いたら休むのではなく、先に予定として入れておきます。枠として扱ってください。
相談できる場を持つ
同業の人やスーパービジョンなど、状態を話せる場を持っておいてください。月に一度でも違います。
自分も受ける
コーチングやカウンセリングを自分が受ける形も使えます。受ける側の経験も残ります。
完璧を基準にしない
毎回最高の状態で臨む必要はありません。普通にできていれば十分です。
▼ 調子が悪い時期の確認
- □ 本数を一時的に減らしている
- □ 外に出ている事実で状態を確かめた
- □ 一本あたりの準備時間を決めている
- □ 話す量を普段より減らしている
- □ 続けるかどうかの判断を先送りしている
判断に迷うときは

手順に当てはまらない場合があります。
医療の領域が見えるとき
眠れない日が続いている、食事が取れていない、気持ちが強く落ちたままになっている。そうした状態が続くときは、働き方の調整だけで抱えず医療機関や相談窓口を使ってください。
セッション中に集中できないとき
相手の話が入ってこない状態が続く場合は、その日の枠を振り替えてください。
相談者から指摘されたとき
実際に指摘があった場合は自己評価の話ではありません。具体的に聞いてください。
収入が止まっているとき
生活に関わる場合は、セッションの質の話とは分けて先に手を打ってください。
窓口を先に調べておく
自治体の相談窓口やオンラインのカウンセリングは、落ち着いている日に調べておくと使いやすくなります。
やめなくてよい
調子が悪い時期に結論を出す必要はありません。量を落として続けられれば十分です。
同じ聞き取りで、相談者から指摘があったかも尋ねました。自分では質が落ちたと感じていた時期でも、相談者から指摘があったという回答は少数でした。自己評価と差がありました。

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よくある質問(FAQ)
Q1. 自分がうまくいっていない時期にセッションを続けてよいのでしょうか。
A. 編集部が個人で活動している方に聞いたところ、自分では質が落ちたと感じていた時期でも、相談者から指摘があったという回答は少数でした。自己評価と差がありました。
Q2. 本数はどうすればよいですか。
A. 同じ聞き取りでは、本数をそのまま維持した場合より、一時的に本数を減らした場合のほうが回復までの期間が短かったという回答が多く集まりました。
Q3. セッション中に気をつけることはありますか。
A. 役に立とうとして話しすぎる時期です。普段より聞く側に寄せてください。準備も、一本あたりの時間を決めて延ばさないようにします。
Q4. 続けるかどうかを決めたほうがよいですか。
A. 続けるかどうかは回復してから決めてください。調子が落ちた時期の判断は、あとで戻せない選択になることがあります。
監修:MIKATA編集部
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
