プロフィールは自己紹介ではなく、申し込むかどうかを判断してもらう場所です。並べる材料を整理します。
経歴を書いたが、これで申し込まれるのか分からない。コーチとして活動していると、プロフィールに何を書くかで手が止まります。読む側が探しているのは経歴ではなく、自分の悩みを扱ってもらえるかどうかです。この記事では、入れる材料と並べる順番、実績が少ない場合の書き方を整理します。
経歴を先頭に置くと届かない理由

プロフィールは自分を紹介する場所ですが、読む側の目的は申し込むかどうかを決めることです。
読む側は自分の話を探している
学歴や職歴が並んでいても、読む側は「自分の悩みを扱ってもらえるか」を判断できません。先頭に置くべきは、扱う相談の内容です。
経歴は判断のあとに効く
扱う内容が合っていると分かったあと、経歴は信頼の材料になります。順番の問題であって、書かなくてよいという話ではありません。
実績の数字だけでは決まらない
何人に対応したかという数字は材料の一つですが、それだけで選ばれるわけではありません。どんな相談を扱ってきたかのほうが、同じ状況の人には響きます。
全部書くと何も伝わらない
経歴も、資格も、趣味も、考え方も全部詰め込むと、どれが重要か分からなくなります。読む側が判断に使う情報を選んで並べてください。
MIKATA編集部でコーチ向けの発信を読み比べたところ、プロフィールに入れる項目として経歴、専門分野、実績、目指していることが共通して挙げられていました。一方で、どんな悩みを扱うかを相談者の言葉で書くという指摘は少なく、そこに空きがあります。
入れる材料を四つに分ける
プロフィールに入れる情報を役割で分けると、順番が決まります。
| 材料 | 何を書くか | 置く位置 |
|---|---|---|
| 扱う相談 | どんな悩みを扱うか(相談者の言葉で) | 先頭 |
| 進め方 | 一回の流れ、回数、期間 | 二番目 |
| 経歴と資格 | 何をしてきたか、何を学んだか | 三番目 |
| 考え方 | 何を大事にしているか | 最後 |
扱う相談は具体名で三つ以上
「目標達成をサポートします」では、誰の状況にも当てはまりません。転職を迷っている、部下との関わりに悩んでいる、独立の準備が進まない。具体名で書くほど、該当する人が自分のことだと分かります。
経歴は三番目でよい
扱う内容と進め方が伝わったあとなら、経歴は信頼を足す材料として働きます。順番を後ろにしても、書く量を減らす必要はありません。位置を変えるだけで効き方が変わります。
考え方は最後に置く
何を大事にしているかは、最後まで読んだ人にだけ届けば足ります。先頭に置くと、扱う内容を探している人がそこにたどり着く前に離れます。
進め方を二番目に置く
扱う内容が合っていると分かった人が次に知りたいのは、何が起きるのかです。一回の時間、全体で何回くらいか、その回で何をするのか。ここが書かれていないと、経歴を読んでも申し込みには進みません。
実績が少ない場合の書き方

件数が少ない段階でも、書ける材料は残っています。
- 自分が越えてきた課題を、経緯として書く
- 前職で人と関わってきた経験を、何を何年やったかで書く
- 学んだ内容を、資格名だけでなく中身まで書く
- 扱わない相談と、その場合の案内先を書く
- 件数は書ける範囲で正直に書く
越えてきた課題は具体的な材料になる
同じ状況にいた人にとって、越えてきた本人の話は判断材料です。どんな状況で、何を試して、何が効いたのか。誇張せずに書くほど、似た状況の人に届きます。解決したかどうかより、同じ場所にいた事実のほうが材料になります。
学んだ内容は中身まで書く
資格の名前を並べても、何ができるのかは伝わりません。どんな進め方を学んだのか、実習が何時間あったのか。中身まで書くと、件数がなくても判断できる情報になります。
件数は正直に書く
実績を大きく見せようとすると、問い合わせの段階で食い違いが出ます。少ないなら書かないという選択もありますが、書くなら実際の数にしてください。
編集部で申し込みの導線を見てきた実感として、読む側は上から順に読みません。自分に関係があるかどうかを最初の数行で判断し、関係がなければそこで離れます。経歴を先頭に置くと、その判断ができないまま読み終わります。
書き方の細かい注意

同じ材料でも、書き方で伝わり方が変わります。
▼ 書くときの確認項目
- □ 先頭の数行で、誰に向けたものか分かる
- □ 扱う相談を相談者の言葉で書いている
- □ 料金と時間が別の場所でも確認できる
- □ 扱わない相談を書いている
- □ 顔写真か人物が分かる情報がある
- □ 経歴の固有名詞を省いていない
- □ 長さが読み切れる範囲に収まっている
固有名詞を省かない
「大手企業で勤務」ではなく、書ける範囲で会社名や業種を書いてください。曖昧にすると、隠しているような印象になります。書けない事情がある場合は、業種と年数だけでも具体性が出ます。
扱わない相談を書く
受けない範囲と案内先を書くと、範囲を分かって活動している人だと伝わります。医療的な判断はしない、といった明示は必ず入れてください。何でも扱うと書くより、申し込む側の安心につながります。
長さを読み切れる範囲にする
長いプロフィールは読まれません。扱う相談、進め方、経歴、考え方の四つがそれぞれ数行ずつあれば足ります。詳しい経緯は別の場所に置いてください。
同業と並んだときに選ばれる要素

同じ資格を持つコーチが並ぶ場所では、経歴では区別されません。
区別を作る順番
- 扱う相談を絞る(何でも扱うと書かない)
- 進め方の特徴を一つ書く(聞く型か、課題を出す型か)
- どんな人に向かないかも書く
- 考え方を数行書く
向かない人を書くと選ばれやすくなる
「すぐに答えがほしい方には向きません」のように向かない相手を書くと、合う人にとっては選ぶ理由になります。誰にでも合うと書くより、判断できる情報になります。
何でも扱うと書かない
対象を広げると、誰の状況にも当てはまらなくなります。件数が足りていない時期ほど、絞るほうが早く動きます。広げるのは、選ばれる理由ができたあとで構いません。
進め方の特徴を一つ挙げる
話を聞いて整理していく型か、課題を出して進める型か。この違いは、受ける側にとって大きな差です。資格や経歴より、選ぶ理由になりやすい情報です。
書いたあとに見直すこと

一度書いて終わりにせず、実際の反応で調整してください。
問い合わせの内容を見る
届く問い合わせが自分の扱いたい内容とずれている場合、プロフィールで伝わっている内容がずれています。件数ではなく、内容の一致で判断してください。件数が増えても、扱いたくない相談ばかりでは続きません。
三か月ごとに見直す
扱う相談の中心は、経験を重ねるにつれて変わります。三か月ごとに、実際に受けた相談と書いてある内容を照らしてください。ずれていたら、受けているほうへ寄せます。書いた内容に活動を合わせるのではなく、活動に書いた内容を合わせてください。
同じ名乗りを他の場所でも使う
場所によって違う書き方をすると、同じ人だと認識されません。扱う相談を表す一行は、どこでも同じ言葉を使ってください。繰り返し同じ言葉で名乗ることで、紹介されるときにも同じ言葉が使われます。言葉が揃っていると、検索されたときにも見つかりやすくなります。
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よくある質問(FAQ)
Q1. プロフィールの先頭には何を書けばよいですか。
A. 扱う相談の内容です。読む側は自分に関係があるかを最初の数行で判断するため、経歴を先頭に置くとその判断ができないまま読み終わります。
Q2. 実績が少ないうちは何を書けばよいですか。
A. 自分が越えてきた課題、前職で人と関わってきた経験、学んだ内容の中身、扱わない相談と案内先です。件数は書ける範囲で正直に書き、大きく見せないでください。
Q3. 同業と差がつきません。
A. 扱う相談を絞り、進め方の特徴を一つ書いてください。話を聞いて整理する型か、課題を出す型かの違いは、受ける側にとって資格や経歴より大きな差になります。
Q4. どのくらいの長さがよいですか。
A. 扱う相談、進め方、経歴、考え方の四つがそれぞれ数行ずつあれば足ります。長いプロフィールは読まれないため、詳しい経緯は別の場所に置いてください。
監修:MIKATA編集部
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
