継続プランは回数券ではなく、「何がどこまで進むか」を区切った単位として作ります。回数だけを束ねると、途中で目的が消えます。
単発だけだと収入が読めず、継続を用意したいが作り方が分からない。回数と金額を決める前に、区切りを決めてください。
MIKATA編集部が個人で活動する方の相談を整理すると、回数だけで組んだプランほど途中で止まっていました。5回券・10回券という形は分かりやすい一方、何が終われば区切りなのかが決まっていません。受ける側は「まだ残っているから」で通い続け、使い切ったところで自然に離れます。
プランの組み立て方
- 到達点を決める:何ができたら一区切りか
- そこまでの回数を見積もる:3回・6回など
- 間隔を決める:週1・隔週・月1
- 期間を決める:3か月など、終わりの日付
- 金額を決める:回数×単価、または期間で
1番目を飛ばすと、ただの回数券になります。到達点は相談内容ごとに変わるため、申し込み時に一緒に決める形でも構いません。
その場で決められない場合は、初回のなかで一緒に言葉にすれば足ります。到達点を決める作業そのものが、1回分の価値になります。
到達点は大きくしすぎないでください。「性格を変える」ではなく「同じ場面で選べる対応を2つ増やす」。確認できる形にすると、進んだかどうかが分かります。
小さく設定しておくほうが、終わりに「できた」と確認できます。
| 組み方 | 受ける側に起きること |
|---|---|
| 10回券のみ | 残り回数で通う。終わりが曖昧 |
| 期間だけ(3か月) | 回数の見通しが立たない |
| 到達点+回数+期間 | 進んでいるかを確認できる |
| 無期限の継続 | 終われないまま続く |
最初は短く区切る
いきなり半年や10回で組むと、合わなかったときの損が大きくなります。3回で一度区切り、続けるかを判断する形のほうが、申し込む側の負担が軽くなります。
こちら側にとっても、合わない相手と長く組むリスクが下がります。
長期のプランは、続けたいと言われてから用意すれば足ります。
期間も一緒に決める
回数だけだと間隔が空き、半年かけて3回、という形になることがあります。「3回を2か月以内で」のように、期間も添えておいてください。
期間があると、こちらの枠の見通しも立ちます。

回数の決め方
続いている継続には、「ここまでできたら一区切り」という到達点があります。困りごとの輪郭がはっきりする、判断基準が言葉になる、同じ場面で選べる対応が増える。到達点があると、受ける側は進んでいるかどうかを自分で確認できます。回数だけでは、それが見えません。
- 3回:輪郭をはっきりさせる。相性も見られる
- 6回:判断基準を作る。行動を試す期間が入る
- 3か月:繰り返しの型を扱う
- 継続(都度):区切りのあとに続ける形
最初のプランは3回を勧めます。初めて受ける人にとって、6回分の費用を先に決めるのは負担が大きい。
3回で相性も判断できます。合わなければそこで終えられる形にしておくと、申し込みのハードルが下がります。
3回で足りない内容なら、その時点で「あと3回」と伝えれば済みます。
延長は区切りのあとで
3回が終わった時点で、続けるか一度終えるかを一緒に決めます。この形なら、断りにくさで続く状態を避けられます。
その場で延長を決めてもらう必要もありません。「次までに考えてください」と伝えれば足ります。
延長するかどうかを迷っている状態も、その場で扱える材料になります。
金額の決め方
単発より安くするかどうかは、自分の稼働から考えてください。
▼ 金額を決める前に出す数字
- □ 月に受けられる件数の上限
- □ 1件あたりにかかる時間(準備・記録を含む)
- □ 月の経費(場所代・通信・ツール・学び)
- □ 必要な月の売上
- □ 継続で埋まる枠と、単発に残す枠の配分
継続を安くしすぎると、枠が埋まるほど収入が下がります。割引するなら、「まとめて確保できる」対価の範囲にとどめてください。
大幅に安くすると、単発の相談者に対して不公平にもなります。差は1割前後で十分です。
値引きより、継続でしか扱わない内容を用意するほうが選ばれる理由になります。
記録の共有や、間の期間の連絡など、継続だからできることを1つ添えてください。
単発と何が違うのかが伝われば、価格差の説明も要らなくなります。
分割払いにするかどうか
まとめて払うのが負担なら、都度払いの継続という形もあります。回数を約束せず、「3回を目安に」と伝えるだけでも継続として機能します。
この形なら、途中解約の返金という論点も生じません。
この記事では相場を示しません。地域・形式・扱う範囲で幅が大きく、検証できる統計を持っていないためです。

途中で止まるのを防ぐ
▼ 継続の各回でやること
- 前回決めたことがどうだったかを確認する
- その日に扱うことを1つ決める
- 終わりに、何が変わったかを本人の言葉で確認する
- 次までに試すことを1つ決める
- 残り回数と、到達点までの位置を伝える
5番目が抜けやすい。いま全体のどこにいるかを伝えると、続ける理由が本人の中に残ります。
4番目も重要です。間の期間に何も試していないと、次の回は前回と同じ話から始まります。
試すことは小さくして構いません。「今週1回だけ、返信を翌日にしてみる」程度で足ります。うまくいかなくても、それ自体が材料になります。
何も試さずに次の回を迎えると、回数だけが減っていきます。
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キャンセルと有効期限
- 有効期限を決める(3か月・6か月など)
- キャンセル規定を、単発と同じにするか決める
- 期限を過ぎた場合の扱いを先に書く
- 途中解約時の返金の有無を明記する
4番目を書いていないと、止めたい人が言い出せずに残ります。返金しない場合も、そう書いてあれば申し込む側は納得して選べます。
期限は長すぎないほうが機能します。1年にすると間隔が空き、毎回、経緯の確認から始まることになります。
3か月程度にしておくと、その期間で扱う内容も自然に決まります。
延長する場合は、そのたびに到達点を決め直してください。

終わり方を設計する
継続の価値は、終われることにもあります。
- 到達点に届いたら、一度終える提案を自分から出す
- 間隔を空ける形に移行する選択肢を示す
- 必要になったらまた申し込めることを伝える
- 終わりの回に、何が変わったかを一緒に振り返る
1番目を自分から言えるかどうかが、長く続けられるかを分けます。短期の売上は落ちますが、その姿勢を見た人は必要なときに戻ってきます。
依存させない配慮は、扱う範囲を示すことと同じく専門性の一部です。決めるのは相談する側だと、毎回伝えてください。
終わったあとに戻ってくる人がいる状態が、いちばん安定します。常に新規を追い続ける形より、稼働が読めます。
継続プランは、囲い込むための仕組みではありません。扱う内容を最後まで届けるための単位です。
到達点・回数・期間・金額。この4つが書かれていれば、検討する側は総額の見通しを立てられます。その見通しがあることが、申し込みの条件になります。
いま単発だけで運営しているなら、3回のプランを1つ足すところから始められます。作るのに費用はかかりません。
到達点を一文書くだけで、形になります。
あとは回数と期間を添えるだけです。
迷ったら、3回・2か月から始めてください。
MIKATAでは、相談を受ける方の掲載を扱っています。継続の形式と金額を明記して掲載できるようにしているのは、検索から来た人が総額の見通しを必要としているためです。


よくある質問(FAQ)
Q1. 回数券と継続プランは違いますか?
A. 回数だけを束ねると、何が終われば区切りかが決まりません。到達点を先に決めて、そこまでの回数として組んでください。
Q2. 最初は何回で組むのがいいですか?
A. 3回を勧めます。初めて受ける人にとって、6回分の費用を先に決めるのは負担が大きいためです。
Q3. 継続は単発より安くすべきですか?
A. 安くしすぎると、枠が埋まるほど収入が下がります。割引するなら「まとめて確保できる」対価の範囲にとどめてください。
Q4. 途中で止めたいと言われたらどうしますか?
A. 途中解約時の返金の有無を、申し込み前に明記しておいてください。書いていないと、止めたい人が言い出せずに残ります。
監修:MIKATA編集部
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
