インスタから相談につながらない原因は、投稿の頻度ではなくプロフィールに「誰の何を扱うか」が書かれていないことです。投稿を増やす前に、受け皿を直すほうが早く動きます。
毎日投稿しているのに問い合わせが来ない。その状態で投稿数を増やしても、通過する人が増えるだけで、止まる人は増えません。
MIKATA編集部が個人の相談業アカウントを見ていくと、プロフィールに対象が書かれていないアカウントが多数でした。「心が軽くなるヒントを発信」だけでは、見た人が自分向けかどうかを判断できません。投稿が良くても、プロフィールで止まると導線が切れます。
投稿より先に直す3つ
- プロフィールの1行目:誰の何を扱うかを書く
- リンク先:申し込みまで2タップ以内で着く
- ハイライト:料金・進め方・申し込み方法を置く
この3つが整っていないアカウントでは、投稿を倍にしても問い合わせは増えません。投稿は入口を広げる作業で、受け皿を直す作業ではないためです。
直す順番も決まっている
3つを同時に変えると、何が効いたか分からなくなります。プロフィール → リンク先 → ハイライトの順で、1つずつ2週間ほど様子を見てください。
同時に全部変えるのは、改善ではなく作り直しです。作り直すたびに、それまでの数字が比較に使えなくなります。
ハイライトを後回しにしていいわけではありません。料金と進め方が見つからないアカウントでは、検討している人がそこで手を止めます。問い合わせて聞くほどではない、という段階の人ほど離れます。
料金を書くのをためらう気持ちは理解できますが、書いていないこと自体が、検討を止める理由になっています。
| よくある表記 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 心が軽くなるヒントを発信 | 対象が分からず通過される | 対象と場面を書く |
| 寄り添うカウンセラー | 他と区別がつかない | 扱う内容を具体化する |
| リンクがブログのトップ | 申し込みまで到達しない | 申し込み導線を1つに |
| 料金がどこにもない | 問い合わせで確認が必要になる | ハイライトに置く |

プロフィールの書き方
インスタから相談に至る経路は、投稿 → プロフィール → 外部リンク → 申し込みの4段です。投稿を増やすのは1段目を太くする施策ですが、2段目か3段目で詰まっていると、増やしても結果は変わりません。どこで落ちているかを見ずに投稿を増やすのが、最もよくある消耗の形です。
1行目で対象を決める
「30代の働く女性の、職場の人間関係の相談」のように、誰の・どの場面かまで書きます。対象を絞ると相談が減ると思われがちですが、実際に減るのは対象外の人からの通過だけです。
絞る単位は、悩みの種類ではなく場面にしてください。「人間関係」ではなく「上司との関係」、「不安」ではなく「復職前の不安」。場面まで書かれていると、当てはまる人が自分の状況として読めます。
2行目で進め方を書く
オンラインか対面か、1回何分か、助言型か傾聴型か。この情報がないと、相談を検討している人は問い合わせて確認するところから始めなければなりません。その一手間で離脱します。
3行目で次の行動を指定する
「ご相談はこちら」ではなく「初回相談の空き状況はリンクから」のように、何ができるリンクなのかを書いてください。
名前欄も検索に使われる
表示名の欄は検索の対象になります。本名だけを入れているなら、扱う内容を一語足しておくと見つかりやすくなります。
ただし詰め込みすぎると読みにくくなります。名前+扱う内容の一語、程度で十分です。
投稿の作り方
受け皿が整ったら投稿です。頻度より、内容の型を決めるほうが効きます。
▼ 投稿1本に入れる要素
- □ 扱う場面が特定できる書き出し(例:上司に相談できないとき)
- □ その場面で起きていることの説明
- □ 今日試せることを1つ
- □ 扱える範囲と、扱えない範囲
- □ プロフィールへの誘導(1行)
4番目を入れているアカウントは多くありません。「これは扱いません」と書くことが、専門性の表明になります。何でも扱えると見えるアカウントより、境界がはっきりしているほうが問い合わせにつながります。
1番目の書き出しも軽視できません。「頑張っているあなたへ」で始まる投稿は、誰に向けたものか分からず、自分のことだと気づかれないまま流れます。
場面から書き出すと、その状況にいる人だけが止まります。反応の総数は減っても、問い合わせにつながる割合は上がります。

数字の見方
インサイトで見る順番を決めておきます。
▼ 詰まりを探す順番
- 投稿のリーチ(見られているか)
- プロフィールのアクセス数(投稿から移動しているか)
- リンクのタップ数(プロフィールから外に出ているか)
- 申し込み数(外に出た人が申し込んでいるか)
減っている段が、直すべき場所です。リーチはあるのにプロフィールアクセスが少ないなら、投稿の最後に誘導がない。プロフィールアクセスはあるのにリンクタップが少ないなら、プロフィールで何ができるか分からない。
この記事では平均値を示しません。分野と規模で幅が大きく、検証できる統計を持っていないためです。他人の数字ではなく、自分の段ごとの落ち方を見てください。
段ごとに見る習慣がつくと、「伸びない」という漠然とした悩みが「2段目で落ちている」という具体的な課題に変わります。
確認は月1回で十分です。毎日見ると数字の上下に振り回され、投稿の型を変えすぎて比較できなくなります。
表現で気をつけること
相談業の発信では、書き方に制約があります。
- 診断名を用いて相手の状態を断定しない
- 治る・改善するといった効果の保証をしない
- 体験談を成果の証明として使わない
- 医療が必要な状態は、医療機関を案内する
この4つを守ると表現は弱くなりますが、信頼は上がります。強い言葉で集めた問い合わせは、期待とのずれが大きく、続きません。
表現を弱くしたぶん、扱う範囲の具体性で埋めてください。「必ず良くなります」より「職場の人間関係を、3回で整理します」のほうが、読んだ人には具体的に届きます。
集客や発信の整え方についてLINEで配信しています。

続けるための設計
毎日投稿を目標にすると、ほとんどの人が3か月で止まります。
- 週2本と決めて、書き溜めておく
- 型を3つ作り、順番に回す(場面の説明/試せること/扱う範囲)
- 月に1回、インサイトで詰まりの段を確認する
- 詰まりの段だけを直す(全部を同時に変えない)
投稿の質より、止めないことのほうが効きます。更新が止まったアカウントは、内容が良くても現在稼働しているか分からず、問い合わせの対象から外れます。
止まりそうなときは、頻度を落として続けてください。週2本が難しければ週1本でも、更新が続いているほうが価値があります。
集客が動かない時期に投稿数だけを増やすのは、最も消耗が大きく、最も効果が薄い選択です。手を動かす前に、どの段で落ちているかを見てください。
見る場所が分かれば、直す作業は1つに絞れます。全部を良くしようとしないほうが、結果として早く動きます。
MIKATAでは、相談を受ける方の掲載を扱っています。インスタと合わせて、扱う範囲を明記した掲載先を持っておくと、検索から来た人の受け皿になります。
インスタだけに依存しないことも設計の一部です。1つの経路に集中していると、その経路が伸びない時期にすべて止まります。
投稿を続けながら、検索から見つかる場所を1つ持っておく。この2本立てにしておくと、片方が動かない時期でも問い合わせが途切れにくくなります。


よくある質問(FAQ)
Q1. 毎日投稿しないとダメですか?
A. 頻度より、プロフィールとリンク先が整っているかが先です。受け皿が整っていない状態で投稿を増やしても、通過する人が増えるだけです。
Q2. 対象を絞ると相談が減りませんか?
A. 減るのは対象外の人からの通過です。対象が書かれていないと、当てはまる人も自分向けだと判断できません。
Q3. フォロワーが少なくても集客できますか?
A. 段ごとの落ち方を見てください。リーチが少ない場合と、リンクタップが少ない場合では直す場所が違います。
Q4. 体験談を載せてもいいですか?
A. 成果の証明として使うのは避けてください。個人差があるものを効果の保証として示すと、期待とのずれが生まれます。
監修:MIKATA編集部
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
