申し込みがないのは知られていないからではなく、ページまで来た人が判断できずに離れているためです。足りないのは集客ではなく、判断材料です。
アクセスはあるのに申し込みがゼロ。この状態で発信を増やしても、同じ場所で止まる人が増えるだけです。
MIKATA編集部が個人で活動する方のページを見ていくと、料金か進め方のどちらかが書かれていないことがほとんどでした。検討している人は、「いくらか」「何が起きるのか」が分からないと決められません。問い合わせて聞くほどではない段階の人ほど、そこで離れます。
止まる場所は4つ
| 段 | 確認すること | 止まっているサイン |
|---|---|---|
| ①到達 | 検索やSNSから来ているか | そもそも閲覧が少ない |
| ②判断 | 料金と進め方が分かるか | 見られるが申し込みに進まない |
| ③入力 | フォームを送信できるか | フォームまで来て離脱 |
| ④返信 | 返信から確定するか | 問い合わせ止まり |
減っている段だけを直してください。全部を同時に変えると、何が効いたか分からなくなります。
直す順番も上からです。①が動いていない状態で②以降を整えても、効果を確認する母数がありません。
逆に、閲覧はあるのに申し込みがゼロなら、①は足りています。増やすべきは判断材料です。
見る順番は上から
到達していない状態で②を整えても、見る人がいません。閲覧数・申し込みページへの移動数・送信数。この3つを月に1度見れば、落ちている段が分かります。
毎日見ると数字の上下に振り回され、施策を変えすぎて比較できなくなります。1つ変えたら、最低1か月は同じ形で様子を見てください。
数字が取れていないなら、まず取れるようにするところからです。解析を入れ、申し込み時に経路を1つ聞くだけでも分かります。

②で止まる:判断材料がない
カウンセリングの申し込みは、買い物と違って「受けたあと何が起きるか」が想像しにくい。そのため、金額以上に「当日どう進むのか」が判断の材料になります。初回の流れが書かれているだけで、申し込みまでの距離が縮まります。
▼ ページに必ず置く項目
- □ 料金(すべてのメニュー)
- □ 1回の時間
- □ オンラインか対面か
- □ 初回の流れ(当日どう進むか)
- □ 扱う内容と、扱わない内容
- □ キャンセル規定
4番目が最も抜けています。何を聞かれるのか、何を話せばいいのか、泣いてしまったらどうなるのか。初めての人はそこが分からずに止まります。
流れは4〜5行で足ります。「予約時間の5分前にリンクを送ります」「最初に困っていることを伺います」「話せなくなったら、そのままで構いません」。この程度でも、想像がつく状態になります。
写真があるとさらに伝わります。対面なら相談室、オンラインなら画面の様子。どんな場所に入るのかが分かると、申し込みの手前にある不安がひとつ減ります。
扱わない範囲を書く
「これは扱いません」と書くことは、断りの文言ではなく専門性の表明です。何にでも対応できると書いてあるページより、境界がはっきりしているほうが選ばれます。
扱わない範囲を書くと問い合わせは減りますが、合わない相談が減るぶん、申し込みに至る割合は上がります。
料金を書かない選択は成立しない
問い合わせを増やすために書かない、という考え方がありますが、増えるのは金額を聞くだけのやりとりです。対応の時間が減るぶん、書いておくほうが手元に残ります。
金額を伝えるのが苦手な場合でも、書いてあれば口頭で説明する場面が減ります。
継続の場合の金額も書いておいてください。1回だけの金額しかないと、続けたときの総額が想像できません。
③で止まる:フォームが重い
▼ 送信されない原因
- 入力項目が多すぎる
- 相談内容を長文で書かせている
- 電話番号が必須になっている
- スマホで操作しにくい
- 送信後に何が起きるか書かれていない
2番目が特に効きます。話すために申し込もうとしている人に、先に文章で説明させるのは順序が逆です。
任意項目にする方法もあります。書ける人は書き、書けない人はそのまま送れます。
空欄が多い問い合わせでも、返信で1つだけ聞けば足ります。
初回に必要なのは、名前・連絡先・希望日時・相談したい内容の大枠(1〜2行)の4つで足ります。既往歴や詳しい経緯は、決まってから聞けます。
5番目も入れておいてください。「2営業日以内に返信します」と書いてあるだけで、送信後の不安がなくなります。
電話番号を必須にしない
電話が苦手で相談を検討している人は少なくありません。任意にするだけで、送信数が変わることがあります。
連絡手段の希望を選べるようにしておくのも有効です。

④で止まる:返信で決まらない
問い合わせは来るのに、そこから進まない場合。
- 扱えるかどうかをはっきり答える
- 空き日時を2〜3つ具体的に挙げる
- 金額と時間をもう一度書く
- 次にすることを1行で示す
この4つが最初の数行にあれば、返信は成立します。経歴や想いの説明は後半で構いません。
速さも効きます。検討している人は複数に問い合わせていることがあり、先に返信が来たところで決まることがあります。
すぐ返せないときは、「◯日までに詳しくお返事します」だけ先に送ってください。受け取ったことが伝わるだけで、待ってもらえます。
返信までの目安を書いてあれば、その範囲で対応すれば足ります。常に画面を見ている必要はありません。
集客や発信の整え方についてLINEで配信しています。
①で止まる:見つかっていない
- 扱う対象と場面がページに書かれていない
- 「心のお悩み全般」だけで、絞られていない
- 検索から来る人向けの記事が1本もない
- SNSだけで、常設のページがない
対象を絞ると相談が減ると思われがちですが、実際に減るのは対象外の人からの通過だけです。
絞る単位は悩みの種類ではなく場面にしてください。「人間関係」ではなく「上司との関係」、「不安」ではなく「復職前の不安」。
場面まで書かれていると、その状況にいる人が自分の話として読みます。反応の総数は減っても、申し込みにつながる割合は上がります。
絞ることで書ける記事も増えます。「人間関係」で1本より、上司・同僚・後輩・取引先で4本書けます。
記事が増えるほど、検索から来る入口も増えます。
1本ずつでも、書いた分は残り続けます。

表現と数字の扱い
発信では、守るべき線があります。
- 診断名を用いて相手の状態を断定しない
- 治る・改善するといった効果の保証をしない
- 体験談を成果の証明として使わない
- 医療が必要な状態は、医療機関を案内する
- 特定の個人が識別できる事例を書かない
効果を保証する表現で集めた申し込みは、期待とのずれが大きく続きません。扱う範囲の具体性で埋めてください。
「必ず良くなります」より「職場の人間関係を、3回で整理します」。後者は保証ではなく、進め方の説明です。
読んだ人にとっても、何が起きる時間なのかが具体的に伝わります。
この記事では申し込み率の平均を示しません。分野と規模で幅が大きく、検証できる統計を持っていないためです。他人の数字より、自分の段ごとの落ち方を見てください。
MIKATAでは、相談を受ける方の掲載を扱っています。料金と進め方を明記して掲載できるようにしているのは、検索から来た人が判断できる情報を必要としているためです。
申し込みが来ないときに増やすべきなのは、発信の量ではなく判断材料です。書き足すのに費用はかからず、今日から直せます。
広告を出す前に、この項目が揃っているかを確認してください。揃わないまま集めても、同じ場所で止まります。


よくある質問(FAQ)
Q1. アクセスはあるのに申し込みがありません。
A. 料金か進め方のどちらかが書かれていない可能性が高いです。特に「初回の流れ」は抜けやすく、初めての人はそこで止まります。
Q2. 料金はページに書くべきですか?
A. 書いてください。書かないと金額を聞くだけの問い合わせが増え、検討している人はその手間で離れます。
Q3. フォームの項目はどこまで必要ですか?
A. 名前・連絡先・希望日時・相談内容の大枠の4つで足ります。長文で書かせると、そこで送信が止まります。
Q4. 対象を絞ると申し込みが減りませんか?
A. 減るのは対象外の人からの通過だけです。絞られていないと、当てはまる人も自分向けだと気づけません。
監修:MIKATA編集部
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
