検索で見つからないのは記事が少ないからではなく、相談する人が使う言葉で書かれていないためです。専門用語で書くほど、探している人から遠ざかります。
サイトを作ったのに誰も来ない。その状態で記事を増やしても、同じ言葉で書き続ければ結果は変わりません。
MIKATA編集部が個人の相談業サイトを見ていくと、診断名や技法名だけで書かれたページが多数でした。しかし相談を検討している人は、自分の状態に名前がついていない段階で探します。「上司 話しかけられない 動悸」のような言葉です。その語で書かれていないと、検索の対象になりません。
見つからない原因は4つ
| 原因 | 起きていること | 対策 |
|---|---|---|
| 専門用語だけで書いている | 探す語と一致しない | 場面の言葉を使う |
| 地域名が書かれていない | 地域+施術で探せない | 地域を明記する |
| 対象が書かれていない | 誰向けか分からない | 対象と場面を書く |
| ページが1枚しかない | 入口が1つしかない | 場面ごとに記事を足す |
1番目がいちばん多い。「アダルトチルドレン」より「親の顔色をうかがう癖」のほうが、探している人に届きます。
4番目も見落とされます。トップページ1枚だけでは、入口が1つしかない状態です。場面ごとに記事を足すほど、検索から来る経路が増えます。
記事が10本あれば、入口も10か所になります。
専門用語は説明のあとに置く
使ってはいけないわけではありません。場面を書いたあとに一度添えれば足ります。先に置くと、探している人が自分のことだと気づけません。
タイトルは説明より場面
「認知の歪みについて」より「同じ失敗を何度も思い出してしまうとき」。同じ内容でも、後者のほうが探している人に届きます。
見出しも同じです。「原因」「対処法」だけを並べるより、その場面で起きていることを書いたほうが読み進められます。
読み手が「自分のことだ」と思う箇所を、できるだけ前に置いてください。

何を書けば見つかるか
相談先を探す人が最初に入力するのは、症状名ではなく起きている場面です。「朝 起きられない 仕事」「人の目が気になる 会議」。専門的な整理は、そのあとに必要になります。書き手が使いたい言葉と、探す人が使う言葉は違います。
- 場面:どんな状況の人に向けた記事か
- 説明:その状況で何が起きているのか
- 手順:今日試せることを1つ
- 範囲:扱えること、扱わないこと
- 次:相談を検討する場合の入口(1行)
1記事1場面に絞ってください。「人間関係の悩み」ではなく「上司に相談できないとき」。絞ると読者は減りますが、残った人は自分の状況として読みます。
反応の総数は減っても、問い合わせにつながる割合は上がります。
必要なのは多くの閲覧ではなく、当てはまる人の閲覧です。
数が多くても、対象外なら申し込みにはなりません。
相談で出た言葉をそのまま使う
実際に使われた言い回しを見出しに入れてください。「気を使いすぎて疲れる」「顔色をうかがってしまう」。本人が使う言葉のほうが、検索でも本文でも届きます。
扱わない範囲も書く
「これは扱いません」と書くことは、断りの文言ではなく専門性の表明です。何でも扱えると見えるより、境界がはっきりしているほうが問い合わせにつながります。
扱わない範囲を書くと問い合わせは減りますが、合わない相談が減るぶん、申し込みに至る割合は上がります。
地域と対象を書く
▼ トップページに必ず置く項目
- □ 対応地域(オンラインなら「全国対応」と明記)
- □ 対象(年代・立場・場面)
- □ 扱う内容と、扱わない内容
- □ 料金と1回の時間
- □ オンラインか対面か
- □ 申し込み方法
1番目は、対面なら必須です。「◯◯市」「◯◯駅から徒歩」まで書いてください。近くの相談先を探す人は、地域名を付けて検索します。
最寄り駅と、そこからの所要時間も書いてください。通えるかどうかの判断に直接使われます。
駐車場の有無も、地域によっては判断材料になります。
オンライン中心なら、地域より対象と場面を厚く書いてください。地域で競うより、扱う場面で見つかるほうが候補が広がります。
扱う場面を絞ると、書ける記事も増えます。「人間関係」で1本より、上司・同僚・後輩・取引先で4本書けます。
1本ずつでも、書いた分は残り続けます。

記事の増やし方
▼ 続けられる形にする
- 週1本と決めて、書き溜めておく
- 型を3つ作り、順番に回す(場面/試せること/扱う範囲)
- 月1回、どの記事から問い合わせが来たかを見る
- 来ている記事と同じ型を増やす
毎日更新を目標にすると、ほとんどの人が3か月で止まります。更新が止まったサイトは、内容が良くても現在稼働しているか分からず、問い合わせの対象から外れます。
記事どうしをリンクでつないでください。1本ずつ独立していると、1記事読んで離脱する形になります。
同じ場面の周辺記事へつなぐと、滞在が伸び、扱える範囲も伝わります。
リンクは本文中に自然に置いてください。末尾にまとめるだけだと、あまり押されません。
集客や発信の整え方についてLINEで配信しています。
段ごとに数字を見る
- 記事は読まれているか(検索から来ているか)
- 料金ページやプロフィールに移動しているか
- 問い合わせフォームまで到達しているか
- 問い合わせから申し込みになっているか
減っている段が、直すべき場所です。読まれているのに移動が無いなら、記事の最後に入口が無い。移動はあるのに問い合わせが無いなら、料金と進め方が分からない状態です。
確認は月1回で十分です。毎日見ると数字の上下に振り回され、施策を変えすぎて比較できなくなります。
数字が取れていないなら、まず取れるようにするところからです。解析を入れるだけでも分かることが増えます。
問い合わせ時に「どこで知ったか」を1つ聞くのも有効です。

表現と数字の扱い
相談業の発信には、守るべき線があります。
- 診断名を用いて読者の状態を断定しない
- 治る・改善するといった効果の保証をしない
- 体験談を成果の証明として使わない
- 医療が必要な状態は、医療機関を案内する
- 特定の個人が識別できる事例を書かない
5番目は特に注意が要ります。許可を得ていても、細部から本人と分かる形は避けてください。書く場合は複数の相談から共通する形だけを取り出します。
表現が弱くなるぶんは、扱う場面の具体性で補ってください。場面が具体的なほど、当てはまる人には強く届きます。
「必ず良くなります」より「職場の人間関係を、3回で整理します」。後者は保証ではなく、扱う範囲の説明です。
この記事では平均の閲覧数を示しません。分野と規模で幅が大きく、検証できる統計を持っていないためです。他人の数字ではなく、自分の段ごとの落ち方を見てください。
MIKATAでは、相談を受ける方の掲載を扱っています。自分のサイトと合わせて、扱う範囲を明記した掲載先を持っておくと、検索から来た人の受け皿が増えます。
見つからない状態が続いているなら、記事の数ではなく言葉を見直してください。既存の記事のタイトルを直すだけでも変わります。
費用はかかりません。今日から手をつけられます。
見つからない原因は、実力でも本数でもなく言葉です。相談で実際に使われた言い回しを1つ思い出して、それをタイトルにしてみてください。
その1本が届けば、同じ状況の人が続けて見つけてくれます。書く言葉を変えるだけで、届く相手が変わります。
記事を増やすより先に、いま出ている記事の言葉を見直してください。そのほうが早く動きます。
直す対象がすでに手元にあるためです。
新しく書く負担もありません。
1本ずつ、場面の言葉に置き換えていってください。


よくある質問(FAQ)
Q1. 記事を増やせば見つかりますか?
A. 同じ言葉で書き続けても変わりません。相談する人が使う場面の言葉に変えてください。
Q2. 専門用語は使ってはいけませんか?
A. 場面を書いたあとに一度添えれば足ります。先に置くと、探している人が自分のことだと気づけません。
Q3. オンライン中心でも地域名は要りますか?
A. 「全国対応」と明記したうえで、対象と場面を厚く書いてください。地域で競うより、扱う場面で見つかるほうが候補が広がります。
Q4. 毎日更新したほうがいいですか?
A. 週1本でも、続いているほうが価値があります。更新が止まったサイトは、稼働しているか分からず対象から外れます。
監修:MIKATA編集部
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
