鑑定記録は覚えておくためではなく、次の入り方を変えるために残します。作り方を整理します。
前回何を話したか思い出せないまま二回目の鑑定が始まる。相手は続きのつもりで来ているのに、こちらは一から聞き直してしまう。この記事では、鑑定記録に残す項目と、続けられる書き方を整理します。
記録が続かない理由

時間の問題より、形が決まっていないことが原因です。
何を書くか決めていない
毎回その場で何を残すか考えていると、書く量も内容も変わります。読み返しても使えるものになりません。
書く時間を取っていない
鑑定と鑑定を続けて入れていると、書く時間がどこにもありません。枠の中に記録の五分を含めておかないと、その日の終わりにまとめて書くことになります。
全部を書こうとしている
話した内容をそのまま残そうとすると、時間がかかりすぎて続きません。占い師の記録は議事録ではありません。
鑑定直後に書いていない
後でまとめて書こうとすると、細かい部分が抜けます。その日のうちに書かないと残せる情報が減ります。
読み返す前提で書いていない
書くことが目的になると、次に使えない形になります。誰がいつ読むかを決めてから項目を作ってください。
保管の形が決まっていない
紙と画面が混ざっていると、探すのに時間がかかります。見つからなければ書いていないのと同じです。
扱いに不安がある
個人的な内容を残すことに抵抗があると、書く手が止まります。残す範囲を決めておけば迷わずに済みます。
一人だとやり方を教わらない
組織に属していない占い師は、記録の取り方を誰からも教わりません。自己流のまま続けて、使えない形で溜めていることがあります。
鑑定の直後は疲れている
集中して話したあとは力が残っていません。その状態でも書ける量に項目を絞っておかないと、後回しになってそのまま書かなくなります。
MIKATA編集部に届く個人で仕事をしている人の相談を読むと、記録についての困りごとは「書く時間が無い」より「何を書けばいいか分からない」という形で書かれています。項目が決まっていないため、毎回書く量が変わっています。
残す項目を絞る
記録は五つの項目で足ります。
| 項目 | 残す理由 | 書く量の目安 |
|---|---|---|
| 相談の主題 | 次回の入り方が決まる | 一行 |
| 相手の言葉 | 本人の表現で覚えられる | 一つか二つ |
| 伝えた内容 | 同じ話を繰り返さない | 二行 |
| 次の一歩 | 変化を確かめられる | 一行 |
| 日付と回数 | 経過が分かる | 一行 |
相手の言葉をそのまま残す
要約するとその人らしさが消えます。印象に残った一言をそのまま書いておくと、次回に触れたときの伝わり方が違います。
伝えた内容を残す
何を言ったか残していないと、次回に同じ話をしてしまいます。相手は前回と同じだと感じます。
次の一歩を書く
鑑定の最後に伝えた行動を一つ残しておくと、次回の最初にそこから聞けます。
日付と回数を必ず入れる
何回目で前回からどれだけ空いたか。この二つがあると、同じ相談が続いているのか新しい話なのかが分かります。
出た内容も短く残す
使った札や出た結果を一行残しておくと、次回に同じ流れが出たときの見え方が変わります。細かく書く必要はありません。
書き方の型

順番を決めておくと五分で終わります。
- 鑑定が終わったらすぐ書く
- 決めた五項目だけ埋める
- 相手の言葉は括弧に入れて残す
- 自分の見立ては分けて書く
- 次回に確かめることを一行足す
すぐ書く
次の予約の前に五分だけ取ってください。終わってから時間が経つほど書ける内容が減ります。
事実と見立てを分ける
相手が言ったことと、こちらがどう見たかを分けて書いてください。混ざると次に読んだときに判断がずれます。
次回に確かめることを書く
「あの件が進んだか聞く」。一行あるだけで、次回の最初の言葉が決まります。考えずに始められます。
略語を決めておく
よく出る相談内容には自分の中で短い書き方を決めておくと、書く時間がさらに縮みます。自分が読めればそれで足ります。
編集部で記録の取り方を二通り比べました。終わってから思い出して書く形と、決めた項目を埋める形です。後者のほうが書く時間が短く、読み返したときに使える情報が残りました。項目が決まっていると迷う時間が消えるためだと考えられます。
次の鑑定で使う

残すだけでは意味がありません。
▼ 次の鑑定の前に確認すること
- □ 前回の記録を読み返した
- □ 前回の主題を覚えている
- □ 伝えた内容を確かめた
- □ 次の一歩が進んだか聞く準備をした
- □ 同じ話を繰り返さない準備ができている
- □ 前回からの期間を把握している
始まる前に読む
鑑定の直前に一分だけ読み返してください。それだけで続きとして始められます。
前回に触れて始める
「前回お話しされていた件はその後いかがでしたか」。この一言があると、相手は覚えていてもらえたと感じます。
同じ話をしない
前回と同じ助言を繰り返すと、相手は進んでいない感覚を持ちます。記録を見て別の角度から入ってください。
期間を確かめてから話す
前回から三か月空いていれば、相手の状況は変わっています。記録をそのまま前提にせず、今の状態を一度確かめてください。
扱いを決めておく

残す以上、扱い方を決める必要があります。
記録の扱いを決める順番
- 残す範囲を決める(必要な項目だけにする)
- 保管する場所を一つに決める
- 見られない状態にする
- 残す期間を決める
- 期間が過ぎたものを処分する
必要な範囲にとどめる
鑑定に使わない情報は残さないでください。残す量が少ないほど扱いも楽になります。
場所を一つにする
紙と画面が混ざると探せなくなります。どちらかに決めて、そこだけを見る形にしてください。
期間を決めて処分する
いつまで残すかを決めておくと、溜まり続けません。期間の考え方は取り扱う内容によって変わるため、自分の運営に合わせて先に決めておいてください。
見られない状態にする
紙なら鍵のかかる場所、画面なら開くときに確認が要る形にしてください。家族や同居人の目に触れない形が最低限の条件です。
続けられる形にする

完璧に書くより毎回書くほうが効きます。
書けない日があってよい
忙しい日は日付と主題だけで構いません。空白より一行あるほうが役に立ちます。
同じ形式を使い続ける
項目を毎回変えると見比べられません。同じ形で溜めていくと、経過が読めるようになります。
三か月で見直す
使っていない項目があれば外してください。書く量が減ると続けやすくなります。
読み返す時間を決める
月に一度、溜まった記録を読み返すと、相談の傾向が見えてきます。占い師としての得意な相談も分かります。
同じ相談が多い分野を見る
読み返して同じ種類の相談が多いと分かれば、そこに向けた案内を用意しておけます。記録は集客の材料にもなります。
記録を売り込みに使わない
残した内容を次回を勧める材料にすると、相手は警戒します。鑑定の質を上げるためだけに使ってください。
覚えていることに頼らない
人数が増えると記憶では追えなくなります。少ないうちから書く習慣を作っておいてください。
形式より続けることを優先する
整った記録を目指すと途中でやめてしまいます。読み返して使えれば見た目は問いません。半年続いた記録のほうが、丁寧な一か月分より役に立ちます。
次の鑑定の準備として扱う
記録を終わったあとの後片付けだと考えると後回しになります。次の鑑定の準備だと考えると、書く優先順位が上がります。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 占い師の鑑定記録には何を残せばよいですか。
A. 相談の主題、相手の言葉、伝えた内容、次の一歩、日付と回数の五つで足ります。話した内容をそのまま残そうとすると時間がかかりすぎて続きません。
Q2. いつ書けばよいですか。
A. 鑑定が終わったらすぐ、五分だけ取って書いてください。後でまとめて書こうとすると細かい部分が抜け、残せる情報が減ります。
Q3. 書いた記録をどう使いますか。
A. 次の鑑定の直前に一分だけ読み返してください。「前回お話しされていた件はその後いかがでしたか」と始められると、続きとして進みます。
Q4. 記録の扱いで気をつけることはありますか。
A. 鑑定に使わない情報は残さず、保管する場所を一つに決めてください。残す期間も先に決めておくと溜まり続けません。
監修:MIKATA編集部
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
