結論から言うと、育休明けの復職が不安なときは「元通り完璧に働こう」とせず、“できることから慣らしていく”前提で臨むのが正解です。ブランクや両立の不安は当然のこと。周囲に頼り、少しずつペースを取り戻す――その姿勢が、心をずっと軽くします。
「仕事についていけるか不安」「子どもと仕事、両立できるだろうか」――育休明けの復職を前に、そんな不安を抱えていませんか。ここでは、復職の不安との向き合い方を、MIKATA編集部の視点も交えて整理します。
MIKATAに寄せられる「復職が不安」という声で共通するのは、“ブランクを取り戻さなきゃ”“迷惑をかけられない”と、一人で気負いすぎていることです。でも、育休明けに以前と同じように働くのは、そもそも簡単ではありません。まず必要なのは、頑張りすぎることより「完璧を手放し、頼る前提で臨むこと」です。
復職に不安を感じるのは当たり前
復職が不安なのは、あなたが仕事にも子育てにも真剣だからです。ブランクへの心配、両立への不安、体力面の心配――どれも、多くの人が同じように感じるものです。不安を感じる自分を、責める必要はありません。
また、育休中に働き方や職場が変わっていることもあります。「浦島太郎のような感覚」は自然なこと。最初から元のペースに戻そうとせず、少しずつ慣らしていけば大丈夫です。

復職前にできる準備
不安をやわらげるには、できる準備を少しずつ進めることが有効です。効果には個人差がありますが、次を試してみてください。
- 生活リズムを慣らす:復職前に、少しずつ働くリズムへ近づける。
- 家事・育児の分担を話し合う:家族と役割を事前に決めておく。
- 頼れる先を確保する:保育・病児保育・家族など、支えを複数用意する。
- 職場に状況を共有する:時短や配慮について、事前に相談しておく。

「完璧な両立」を目指さない
復職後につぶれない最大のコツは、仕事も家事も育児も完璧を求めないことです。すべてを一人で抱えないようにしましょう。
考え方の切り替え
- 「全部完璧に」→「大事なことから優先順位をつける」
- 「迷惑をかけてはいけない」→「お互いさま。頼っていい」
- 「元のペースに戻す」→「新しいペースを作り直す」
相談を通じて感じるのは、復職後につらくなる人ほど、“母親として完璧”“社員として完璧”の両方を自分に課していることです。でも、その両立は誰にとっても簡単ではありません。頼ることは、無責任ではなく賢い選択。周囲の手を借りながら働くことは、あなたにも子どもにも良い形につながります。
【セルフチェック】あなたの不安ポイント
当てはまる項目から、準備すべきところが見えてきます。
▼ 気になる項目にチェック
- □ ブランクで仕事についていけるか不安(=少しずつ慣らす前提で)
- □ 家事・育児の分担が決まっていない(=家族と話し合う)
- □ 子どもの預け先に不安がある(=頼れる先を複数確保)
- □ 時短や配慮を職場に言えていない(=事前に相談)
- □ 「完璧にやらなきゃ」と気負っている(=優先順位をつける)
つらさが強いときは無理をしない
復職後に心身の疲れが抜けない・気分の落ち込みが続く・眠れないときは、頑張りすぎのサインかもしれません。両立のために自分をすり減らしすぎないでください。あなたが健やかでいることが、家庭にとっても一番です。

Mさん(30代)は、復職前に「完璧にやらなきゃ」と気負っていましたが、家族と分担を決め、職場に時短を相談したことで、想像より穏やかに再スタートできたといいます。頼る準備をしたことが安心につながった一例です。

不安が大きいときは、一人で抱え込まないでください。職場の相談窓口や先輩ママ、自治体の支援、必要に応じて専門家など、頼れる先はいくつもあります。制度や支援を活用することも、大切な準備です。

復職に不安を感じるのは、あなたが仕事にも家庭にも誠実に向き合っている証拠です。完璧な両立ができなくても、あなたの価値は少しも下がりません。できることから、少しずつ。周りに頼りながら、あなたと家族にとって心地よい働き方を、焦らず見つけていきましょう。
もう一つ大切なのは、復職直後の“できない”は、あなたの能力不足ではなく、ただの慣れの問題だということです。しばらく現場を離れていれば、勘を取り戻すのに時間がかかるのは当然。数週間から数か月かけて、少しずつペースは戻っていきます。最初からフルスピードを求めず、「今は慣らし運転の時期」と自分に言い聞かせてあげてください。
そして、罪悪感を手放すことも、長く働き続けるうえで大切です。子どもを預けて働くこと、時短で早く帰ること、周囲に頼ること――どれも悪いことではありません。あなたが働く姿は、子どもにとっても良い影響を与えます。「申し訳ない」より「ありがとう」を口にしながら、周りと支え合って進んでいきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 育休明けの復職が不安です。どう備えればいい?
A. 「元通り完璧に」を目指さず、できることから慣らす前提で臨むのがおすすめです。復職前に生活リズムを慣らす、家事・育児の分担を家族と話し合う、預け先を複数確保する、職場に時短や配慮を相談する。準備を少しずつ進めることで、不安はやわらいでいきます。
Q2. ブランクで仕事についていけるか心配です。
A. ブランクへの不安は当然で、多くの人が感じます。育休中に職場や働き方が変わっていることもあり、「浦島太郎のような感覚」は自然なこと。最初から元のペースに戻そうとせず、少しずつ慣らしていけば大丈夫です。分からないことは遠慮せず周囲に確認しましょう。
Q3. 仕事と育児の両立が不安でつらいです。
A. 仕事も家事も育児も完璧を目指さないことが、つぶれないコツです。すべてを一人で抱えず、家族や職場、自治体の支援など頼れる先を活用しましょう。心身の疲れが抜けない・気分の落ち込みが続くときは無理をせず、必要に応じて専門家に相談を。あなたが健やかでいることが一番です。
監修:MIKATA編集部
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
