読書が続かないのは集中力がないからではなく、一冊読み切ることを目標にして、読む時間を決めていないからです。読む時間の決め方を置きます。
買ったときは読む気だったのに、最初の数ページで止まっている。積み上がった本を見るたびに気が重くなる。この記事では、続かない仕組みと、読む時間の決め方を整理します。
MIKATA編集部に届く相談では、この話題は本が嫌いという話としてではなく、読みたいのに開けないという形で書かれています。買っただけで終わっていると書き添えられます。
読書が続かない仕組み

集中力がないのではなく、一冊読み切ることを目標にして、読む時間を決めていません。
一冊読み切ることを目標にしている
読み始める前に最後まで行けるかを考えます。三百ページを想像すると開く気が起きません。記録では、一日に読む量を決めた週よりいつ開くかという時間だけを決めた週のほうが開いた日数が多くなりました。量ではなく時間です。
読む時間を決めていない
空いたら読む、という形にしていると空きません。空いた時間には画面を見ることが多くなります。先に置く必要があります。
きっかけに結びついていない
記録では、まとまった時間が取れた日よりもともとある別の習慣の直前や直後に置いた日のほうが多く開いていました。長さではなくきっかけの有無です。
本が手の届く場所にない
棚や鞄の底にあると取り出す動作が一つ増えます。その一つで開かない日が増えます。
合わない本を続けようとしている
買ったのだから最後まで、と考えると合わない本の前で止まります。止まっている間次の本にも進めません。
内容を覚えようとしている
全部身につけようとすると読む速さが落ちます。進まないため面白さも感じにくくなります。
MIKATA編集部に届く相談では、この話題は本が嫌いという話としてではなく、読みたいのに開けないという形で書かれています。買っただけで終わっていると書き添えられます。
そのままにすると起きること
本が増えるほど開きにくくなります。
積読が増える
読めていないのに次を買います。並んでいる数が増えるほどどれから手をつけるかで止まります。
本を見るのが負担になる
読めていないことを思い出す対象になります。置き場所を避けるようになります。
画面を見る時間が増える
読もうと思っていた時間がそのまま別のものに使われます。読んだ感覚が残りません。
買い方が雑になる
どうせ読まないかも、と思いながら買うため選び方もゆるくなります。合わない本が増えます。
人の読書量と比べる
月に何冊という話を見て、自分にはできないと感じます。比べる材料になりません。
読みたい気持ちが薄れる
続かない経験が重なると、興味があっても手を出さなくなります。
編集部で、本を開いた回数を四週間記録しました。一日に読む量を決めた週と、いつ開くかという時間だけを決めた週では、後者のほうが開いた日数が多くなりました。
読む時間の決め方

一日に読む量ではなく、いつ開くかを決めます。
別の習慣にくっつける
歯を磨いたあと、電車に乗ったら、布団に入ったら。記録ではこの形の日のほうが多く開いていました。きっかけがあると思い出せます。
長さは決めない
何分と決めるとその時間が取れない日に開きません。開くところまでを目標にしてください。
手の届く場所に置く
枕元、鞄の一番上、食卓。開くまでの動作を一つ減らすだけで変わります。
読む時間の決め方
- もともとある習慣の直前か直後に置く
- 読む長さは決めず開くことだけを目標にする
- 本を手の届く場所に移す
- 合わない本はそこでやめる
- 開いた日に印をつける
合わない本はやめる
最後まで読む必要はありません。やめると次の本に進めます。買った金額は判断の材料にしません。
覚えようとしない
一つ残れば十分です。全部身につけようとすると読む速さが落ちます。
開いた日に印をつける
読んだページ数ではなく開いた日に印をつけてください。数えるものを変えます。
生活の形別の置き方

きっかけにできる習慣が人によって違います。
通勤時間があるとき
電車に乗ったらというきっかけが使えます。座れない日用に軽い本を一冊持っておくと途切れません。
在宅で通勤がないとき
食事のあと、湯を沸かしている間。毎日必ずある動作を探してください。
| 生活の形 | きっかけにできる習慣 |
|---|---|
| 通勤がある | 電車に乗ったら開く |
| 在宅で通勤がない | 食事のあとや湯を沸かす間 |
| 夜に時間がある | 布団に入ったら数ページ |
| 子どもの世話がある | 子どもが寝たあとの最初の五分 |
| 日によって違う | 歯を磨いたあとに固定する |
夜に時間があるとき
布団に入ったら数ページ。眠くなったらそこで終わって構いません。眠るためのきっかけにもなります。
子どもの世話があるとき
寝たあとの最初の五分に置いてください。片づけを始めるとそのまま終わります。
日によって生活が違うとき
時間帯ではなく歯を磨いたあとのように毎日ある動作に固定してください。時刻で決めると崩れます。
紙の本が重いとき
電子でも音声でも構いません。開く動作が軽い形を選んでください。
同じ記録で、開いた時間帯も書き添えました。まとまった時間が取れた日より、もともとある別の習慣の直前や直後に置いた日のほうが多く開いていました。長さではなくきっかけの有無で分かれていました。
続けるための確認
決めても数週間で戻ります。記録で傾向を見ます。
開いた日数を数える
読んだ冊数ではありません。開いた日に印をつけて数えてください。四週間で傾向が出ます。
開かなかった日の理由を書く
忙しかったのか、本が手元になかったのか。一行書くと直す先が分かります。
きっかけが崩れていないか見る
くっつけた習慣が変わると読書も止まります。生活が変わった時期に置き直してください。
冊数を目標にしない
月に何冊と決めると読み切ることが目標に戻ります。開いた日数で見てください。
空く時期があってよい
忙しい時期は開かない日が増えます。やめたことにはなりません。次に戻れば続いています。
並行して読んでよい
一冊ずつ終わらせる必要はありません。その日の疲れ具合で軽いものと重いものを選べるほうが、開く日が増えます。読みかけが二、三冊までならどれを読むかで迷いません。
▼ 読む時間が決まっているかの確認
- □ もともとある習慣にくっつけている
- □ 読む長さを決めていない
- □ 本が手の届く場所にある
- □ 合わない本をやめている
- □ 開いた日に印をつけている
それでも開けないときは

手順を試しても動けない場合があります。
何も楽しめないとき
以前好きだったことも楽しめない、眠れない日が続く、食事が取れない。そうした状態が続くときは、読書より先に医療機関や相談窓口を使ってください。
文字が頭に入らないとき
同じ行を何度も読み返す状態が続く場合は、疲れが溜まっています。先に休む時間を確保してください。
目の負担が強いとき
読むと頭痛や目の痛みが出る場合は、工夫で済ませず眼科で確かめてください。
自分を責める言葉が強いとき
本も読めない自分は駄目だ。その言葉がきついときは、読書よりその言葉のほうを先に扱ってください。
積読を減らしたいとき
読まないと決めた本は手放して構いません。並んでいる数が減ると開きやすくなります。
毎日でなくてよい
毎日読む必要はありません。週に三日でも先月より増えていればそれが続いている状態です。開いた日数が増えれば十分です。

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よくある質問(FAQ)
Q1. 読書が続かないのはなぜですか。
A. 集中力がないからではありません。一冊読み切ることを目標にしているため、三百ページを想像して開く気が起きなくなっています。量ではなく、いつ開くかという時間を決めていないことが原因です。
Q2. どうすれば続きますか。
A. 歯を磨いたあと、電車に乗ったら、のようにもともとある習慣にくっつけてください。編集部が四週間記録したところ、読む量を決めた週より、いつ開くかだけを決めた週のほうが開いた日数が多くなりました。
Q3. 一日何分読めばよいですか。
A. 長さは決めないでください。何分と決めると、その時間が取れない日に開きません。開くところまでを目標にしてください。
Q4. 買った本を読み切れません。
A. 最後まで読む必要はありません。合わない本はそこでやめると次の本に進めます。買った金額は判断の材料にしないでください。
監修:MIKATA編集部
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
