一人旅が不安なのは行動力がないからではなく、行き先から決めていて、不安の中身を先に書き出していないからです。準備の順番を置きます。
行ってみたい気持ちはあるのに、調べ始めると怖くなってやめてしまう。誰と行くかで止まっている。この記事では、不安が強くなる仕組みと、準備の順番を整理します。
MIKATA編集部に届く相談では、この話題は旅行先の話としてではなく、一人で行けるかどうか分からないという形で書かれています。周りに言いにくいとも書き添えられます。
一人旅の不安が強くなる仕組み

行動力がないのではなく、行き先から決めていて、不安の中身を先に書き出していません。
不安の中身が言葉になっていない
怖いというひとつの塊で持っていると、何を準備すればいいのかが決まりません。記録では、何が不安かを先に書き出した回のほうが実際に出かけた回数が多くなりました。行き先より先に書き出します。
手持ちのない時間を恐れている
記録では、治安やトラブルより食事を一人でとる場面と夜の時間の過ごし方が多く挙がりました。危険ではなく予定の空白が不安の中心です。そこを埋めます。
行き先を先に決めている
どこへ行くかを決めると、移動も宿も食事もまとめて決めることになります。量が多くて止まります。
距離と日数を大きく取っている
最初から遠方や連泊にすると判断する回数が増えます。近場の日帰りなら決めることが少なくなります。
人の目を気にしている
一人でいることをどう見られるかを考えると、店や席を選べなくなります。周りはほとんど見ていません。
周りに言いにくい
一人で行くと伝えると理由を聞かれそうで黙ります。予定として外に出ないため流れやすくなります。
MIKATA編集部に届く相談では、この話題は旅行先の話としてではなく、一人で行けるかどうか分からないという形で書かれています。周りに言いにくいとも書き添えられます。
そのままにすると起きること
行きたい気持ちだけが残ります。
計画が流れる
調べてやめる、を繰り返します。調べた時間は残らず、次に調べ直すことになります。
人の予定に合わせるだけになる
誰かが誘ってくれるのを待つ形になります。行き先も日程も自分で選べません。
行ける場所が狭くなる
一人で動けないと、行ける範囲が同行者の都合で決まります。見たいものを後回しにします。
準備のたびに疲れる
不安の中身が整理されていないため、毎回同じところで詰まります。準備自体が重くなります。
直前で取りやめる
予約まで進んでも当日が近づくと怖くなります。費用だけが残ります。
自分の見方が固まる
一人で何もできない人間だ、という結論にたどり着きます。準備の順番の話なのに性格の話になります。
編集部で、一人で出かける計画を四週間立て直しました。行き先を先に決めた回と、何が不安かを先に書き出した回では、後者のほうが実際に出かけた回数が多くなりました。
準備の順番

行き先を決める前に、不安の中身を書き出します。
不安を三つ書き出す
食事が一人だと気まずい、夜にすることがない、道が分からない。記録ではこの形の回のほうが実際に出かけた回数が多くなりました。
一つずつ手を当てる
食事はカウンターのある店を一つ決めておく、夜は宿で読むものを持っていく。不安ごとに一つで足ります。
近場の日帰りから始める
片道一、二時間、泊まらない。決めることが少ないほど出かけやすくなります。最初は確かめる回で構いません。
一人旅の準備の順番
- 不安を三つ書き出す
- 不安ごとに手当てを一つ決める
- 近場の日帰りから始める
- 予定は一日に一つか二つに絞る
- 帰ってから何が平気だったかを書く
予定を一つか二つに絞る
見たい場所を詰め込むと移動で疲れます。空いた時間が怖い場合は読むものを持ってください。
人に言っておく
この日に一人で出かける、と一人に伝えてください。予定として外に出ると流れにくくなります。
帰ってから書く
何が平気だったかを書いてください。次の回で手当てを減らせます。
不安の種類別の手当て

書き出した不安ごとにやることが違います。
一人の食事が気まずいとき
記録でいちばん多く挙がった形です。カウンター席のある店を一つ決めておくとその場で迷いません。
夜の時間が長く感じるとき
読むものか見るものを一つ持ってください。宿で過ごす時間を空白にしません。
| 不安の中身 | 手当て |
|---|---|
| 一人の食事が気まずい | カウンター席のある店を一つ決めておく |
| 夜の時間が長い | 読むものを一つ持っていく |
| 道が分からない | 宿から目的地までを前日に一度見る |
| 体調が崩れたら困る | 常備薬と近くの医療機関を調べておく |
| 話す相手がいない | 連絡する相手を一人決めておく |
道が分からないとき
宿から目的地までの道を前日に一度見ておくと当日の判断が減ります。
体調が崩れたら困るとき
常備薬と、滞在先の近くの医療機関を調べておいてください。調べておくだけで使わなくても構いません。
話す相手がいないとき
連絡する相手を一人決めておくと、何かあったときに迷いません。毎日連絡しなくて構いません。
人の目が気になるとき
一人で過ごしている人は思っているより多くいます。混んでいる時間を外すと気になりにくくなります。
同じ記録で、書き出した不安の中身も並べました。治安やトラブルより、食事を一人でとる場面と夜の時間の過ごし方が多く挙がりました。危険ではなく手持ちのない時間が不安の中心でした。
次の回につなげる確認
一度行けても次が遠のくことがあります。
出かけた回数を数える
どこへ行ったかではなく一人で出かけた回数を数えてください。日帰りも入ります。
平気だったことを書く
次に手当てを減らす材料になります。できなかったことよりできたことを書いてください。
残った不安を書き足す
行ってみて分かる不安があります。次の回の準備に回してください。
距離を少しずつ伸ばす
日帰りが平気なら一泊、次に二泊。一度に大きくしないでください。
合わなければやめてよい
一人が向かないと分かることもあります。確かめ終わったということです。
人に話してよい
行ってきたと伝えると次の予定を立てやすくなります。感想をまとめなくて構いません。
▼ 準備の順番を踏めているかの確認
- □ 不安を三つ書き出している
- □ 不安ごとに手当てを一つ決めている
- □ 近場の日帰りから始めている
- □ 予定を一つか二つに絞っている
- □ この日に出かけると一人に伝えている
それでも不安が強いときは

準備をしても動けない場合があります。
生活に影響が出ているとき
眠れない日が続く、食事が取れない、外に出ること自体がつらい。そうした状態が続くときは、旅行の準備より先に医療機関や相談窓口を使ってください。
外出で強い不安が出るとき
人の多い場所や乗り物で動悸や息苦しさが出る場合は、準備の工夫の範囲を超えています。無理に出かけないでください。
持病があるとき
移動や気候の変化が体に響く場合は、出発前にかかりつけの医療機関で相談してください。この記事では判断できません。
安全の情報を確かめるとき
滞在先の治安や災害の情報は、自治体や外務省など公式の情報で確かめてください。
自分を責める言葉が強いとき
一人で何もできない。その言葉がきついときは、準備よりその言葉のほうを先に扱ってください。
行かなくてよい
一人旅をする必要はありません。一人で出かけられる範囲が少し広がれば十分です。

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よくある質問(FAQ)
Q1. 初めての一人旅は何から準備すればよいですか。
A. 行き先を決める前に、何が不安かを三つ書き出してください。編集部が計画を立て直した記録では、行き先を先に決めた回より、不安を先に書き出した回のほうが実際に出かけた回数が多くなりました。
Q2. どんな不安が多いですか。
A. 編集部の記録では、治安やトラブルより、食事を一人でとる場面と夜の時間の過ごし方が多く挙がりました。危険ではなく、予定の空白が不安の中心でした。
Q3. どこから始めるのがよいですか。
A. 片道一、二時間の近場で、泊まらない日帰りから始めてください。決めることが少ないほど出かけやすくなります。最初は確かめる回で構いません。
Q4. 一人で食事をするのが気まずいです。
A. カウンター席のある店を一つ決めておくと、その場で迷いません。夜の時間が長く感じる場合は、読むものか見るものを一つ持って空白にしないでください。
監修:MIKATA編集部
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
