買ったあとに後悔するのは意志が弱いからではなく、判断を店の中で下しているからです。買う前の判断を決める手順を置きます。
買ったときは良いと思ったのに、家に帰ると気持ちが冷めている。使わないまま置いてあるものが増えていく。この記事では、後悔が出る仕組みと、買う前の判断を決める手順を整理します。
MIKATA編集部に届く相談では、この話題は節約の相談としてではなく、また同じことをした自分への落胆という形で書かれています。金額の大小より繰り返していることが問題として書かれています。
後悔が出る仕組み

意志ではなく、判断する場所がずれています。
店の中で決めている
売り場ではその品が良く見えるように置かれています。比べる材料が限られた状態で決めることになり、家に帰ってから見え方が変わります。判断の場所が問題です。店の外で決めれば見え方が変わりません。
その場で決めた品に偏る
編集部の記録では、後悔した品は金額の高さよりもその場で決めた回に偏っていました。前から決めていた品は金額が高くても後悔が少なくなりました。金額は基準になりません。
疲れている時間に買う
同じ記録では夕方以降と疲れている日に偏っていました。決める力が落ちた状態では止める判断が働きません。同じ品でも結果が変わります。
持っているものが見えない
家に何があるかを把握していないと、足りないかどうかが判断できません。足りない前提で買うことになります。確かめるだけで減ります。
値引きが基準になる
安いという理由は必要かどうかとは別のものです。安さが決め手になると使わない品が増えます。安く買った分は戻りません。
気分を変えるために買う
落ち込んだ日ほど買いたくなります。買った直後は気分が変わりますが、持続しないため品だけが残ります。気分は別の手で変えられます。
MIKATA編集部に届く相談では、この話題は節約の相談としてではなく、また同じことをした自分への落胆という形で書かれています。金額の大小より繰り返していることが問題として書かれています。
そのままにすると起きること
お金以外のところにも出てきます。
使わない品が場所を取る
置き場所が埋まっていきます。片づける手間もそのぶん増え、部屋が落ち着かなくなります。置き場所は増やせません。
捨てられなくなる
使っていなくても買った金額を思い出すと手放せません。置いたまま増え続けます。買う前に止めるほうが簡単です。
買い物自体が怖くなる
また後悔すると思うと、必要なものも買えなくなります。判断そのものを避けるようになります。必要な品まで後回しになります。
お金の見通しが立たない
その場で決めた出費が重なると、月の残りが読めなくなります。必要な買い物が後回しになります。計画が立てられません。
同じものを重ねて買う
家にあるものを把握していないと、似た品をまた買います。後悔の材料が増えます。同じ品が二つ並びます。
自分を責める
また無駄遣いをしたと落ち込みます。責めても買い方は変わりません。変えるのは決める場所です。
編集部で、買ったものを四週間記録しました。後悔した品を分けると、金額の高さよりもその場で決めた回に偏っていました。前から決めていた品は金額が高くても後悔が少なくなりました。
買う前の判断を決める手順

店の中ではなく、家で決めておきます。
欲しいものを書き出す
思いついた時点で紙に書き、すぐには買いません。書いてから時間を置くと半分ほどは熱が下がります。残った品は本当に必要な品です。
買う条件を先に決める
いくらまでなら買う、どの用途で使う。条件を家で決めてから店に行くと、その場の判断が要りません。迷う時間も短くなります。
午前に買う
編集部の記録では夕方以降に偏っていました。同じ品でも決める力がある時間に買ってください。疲れた日は見るだけにします。
買う前の判断を決める手順
- 欲しいものを紙に書く
- いくらまで、どの用途で使うかを決める
- 一日以上置いてから買いに行く
- 午前など決める力がある時間に行く
- 条件から外れたら買わずに戻る
一日以上置く
その日に決めないと決めると、衝動の部分が落ちます。必要なものは翌日も欲しいままです。消えたものは要らない品です。
持っているものを確かめる
出かける前に家の在庫を見てください。重ねて買うことが減ります。写真を撮っておくとさらに確かです。
条件から外れたら戻る
決めた条件に合わなければ買わずに戻ります。その場で条件を変えないでください。変えた回は後悔しやすくなります。
買い物の種類ごとの決め方

品によって効く条件が違います。
服
手持ちと合わせられるかで決めます。単体で気に入っても組み合わせが無いと着ません。手持ちを思い出せない品は保留です。
食品
量を先に決めます。空腹で行くと多くなります。食事のあとに買いに行くと変わります。買う量がはっきり減ります。
日用品
在庫の数で決めます。安さではなく残りがいくつかで判断してください。置ける数を決めておくと楽です。
家電や家具
金額が大きいぶん置き場所を先に決めます。入る場所が無い品は条件から外れます。測ってから見に行ってください。
画面で買うとき
店より止める合図がありません。入れたまま一日置く形が使えます。翌日に見直してください。
値引きの時期
買う予定だった品だけを対象にします。値引きから欲しいものを探さないでください。順番が逆になります。
| 決め方 | やり方 | 後悔の出方 |
|---|---|---|
| 店の中で決める | その場で良いと思って買う | 後悔した品が偏った |
| 家で条件を決める | 金額と用途を先に決めておく | 高額でも後悔が少ない |
| 時間帯を選ぶ | 午前など決める力がある時間に買う | 夕方より少ない |
続けるための置き方
同じ形を毎回使えるようにします。
書き出す場所を決める
欲しいものを書く場所が決まっていないと続きません。一か所にまとめてください。手元の紙でも構いません。
買った品を記録する
後悔した品に印をつけると、自分がどの条件で外すかが見えてきます。傾向は人によって違います。
条件を増やさない
条件が多いと使えません。金額と用途の二つで十分です。覚えられる数にしてください。
全部を我慢しない
買う楽しみを無くす必要はありません。減らす対象は後悔する品だけです。満足した品はそのままで構いません。
外れる日があってよい
条件を破る日もあります。その一日でやめないでください。翌日戻れば続いています。
手放す日を決める
使わなかった品を見直す日を決めておくと、置いたままになりません。季節の変わり目が使いやすい時期です。
▼ 買う前に確かめること
- □ 欲しいものを紙に書いた
- □ いくらまでと用途を決めている
- □ 一日以上置いてから買いに行く
- □ 決める力がある時間に行っている
- □ 家の在庫を確かめた
それでも止まらないときは

手順を試しても収まらない場合があります。
生活に影響が出ているとき
支払いが追いつかない、買わないと落ち着かない、買ったことを家族に隠している。そうした状態が続くときは、買い方の工夫だけで抱えず医療機関や消費生活センターなどの相談窓口を使ってください。
借り入れが増えているとき
支払いのために借りている場合は、早い段階で公的な相談窓口につないでください。
つらさを埋めているとき
落ち込んだ日にだけ買う形が続く場合は、買い方ではなくその落ち込みのほうを扱ってください。
責める言葉が強いとき
無駄遣いをした自分を責める言葉がきついときは、その言葉のほうを先に扱ってください。
窓口を先に調べておく
自治体の消費生活センターやお金の相談窓口は、落ち着いている日に調べておくと使いやすくなります。
ゼロにしなくてよい
後悔を無くす必要はありません。回数が減れば十分です。
同じ記録で、買った時間帯も書き添えました。後悔した品は夕方以降と疲れている日に偏っており、午前に買った品では少なくなっていました。

暮らしの整え方を、無理のない形でお届けしています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 買い物のあとに後悔するのはなぜですか。
A. 売り場ではその品が良く見えるように置かれています。比べる材料が限られた状態で決めることになり、家に帰ってから見え方が変わります。判断する場所の問題です。
Q2. 高い買い物ほど後悔しますか。
A. 編集部で四週間記録したところ、後悔した品は金額の高さよりもその場で決めた回に偏っていました。前から決めていた品は金額が高くても後悔が少なくなりました。
Q3. いつ買うとよいですか。
A. 同じ記録では、後悔した品は夕方以降と疲れている日に偏っており、午前に買った品では少なくなっていました。決める力がある時間に買ってください。
Q4. 何を決めてから行けばよいですか。
A. いくらまでなら買うか、どの用途で使うかの二つです。条件を家で決めてから店に行くと、その場の判断が要りません。条件から外れたら買わずに戻ってください。
監修:MIKATA編集部
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
