クマは明るい色で覆うより、色みを打ち消す補色を選ぶほうがきれいに隠れます。見分け方から順に整理します。
明るいコンシーラーを重ねたのに、白く浮いて余計に目立つ。クマ隠しでうまくいかないとき、多くの場合は色の選び方が明るさの基準になっています。この記事では、クマの色の見分け方、補色の選び方、塗る量と範囲、よれたときの直し方までを順に整理します。
まず、自分のクマが何色か見分ける

クマは一種類ではありません。色によって、選ぶコンシーラーの色が変わります。先に見分けるところから始めてください。
引っ張って消えるかどうかで分ける
目の下の皮膚を軽く横に引っ張ってみてください。色が薄くなるものと、変わらないものがあります。薄くなる場合は血流や色素が皮膚の下にある状態で、変わらない場合は影による見え方です。
上を向いて確認する
鏡を持って顔を上に向け、光が下から入る状態で見てください。影が原因の場合、この角度では目立たなくなります。色みが残る場合は、色そのものが原因です。
光の条件を変えて見る
屋内の照明だけで判断すると、外に出たときに見え方が変わります。窓際の自然光でも一度確認してください。この二つで見え方が違う場合、明るさで隠す方法は向きません。
MIKATA編集部で、同じ人の目の下に明るい色のコンシーラーと補色のコンシーラーを左右で分けて塗り、屋内の照明と窓際の自然光の両方で見比べました。明るい色を使った側は、屋内では目立ちませんでしたが、自然光では白っぽく浮いて見えました。補色を使った側は、どちらの光でも色みが落ち着いて見えています。明るさで隠す方法は、光の条件に弱いという実感が残りました。
色は「打ち消す色」で選ぶ
クマの色に対して、反対側にある色を薄く重ねると色みが目立たなくなります。これが補色の考え方です。
| クマの見え方 | 考えられる状態 | 選ぶ色みの方向 |
|---|---|---|
| 青みが強い | 皮膚の下の血流が透けている | オレンジ寄り |
| 茶色っぽい | 色素によるもの | 黄み寄り |
| 紫がかっている | 血流と色素が混ざっている | オレンジから黄みの中間 |
| 色みがなく暗い | 影による見え方 | 明るさだけを少し足す |
明るさだけで選ぶと浮く
肌より明るい色を重ねると、その部分だけ光を強く返します。色みが残ったまま明るさが上がるため、白っぽく浮いた印象になります。先に色みを打ち消してから、必要なら明るさを足す順番にしてください。
影が原因なら色は変えない
影による暗さに補色を重ねても変化はありません。この場合は肌に近い色で明るさをわずかに足すだけにとどめ、厚みを増やさないでください。
肌の色に合わせて濃さを決める
同じオレンジ寄りでも、肌の色によって合う濃さが違います。手の甲ではなく、実際に目の下の隣に少し置いて見比べてください。
塗る量と範囲

色が合っていても、量と範囲を誤ると目立ちます。広げないことが要点です。
- 気になる部分の中でも、最も色みが強いところだけに置く
- 米粒より少ない量から始める
- 指の腹で、周りに向かって境目だけをなじませる
- 中央は動かさない(伸ばすと色が薄まる)
- 足りなければ、乾いてから同じ量を重ねる
一度に厚く塗らない
必要な厚みは、重ねながら足すほうが薄く仕上がります。最初から厚く置くと、表情で動く部分に厚みが残り、線になりやすくなります。
下地の段階で決まる部分がある
土台が動きやすい状態だと、どれだけ丁寧に置いても夕方には寄ります。目の下だけは油分の少ない下地にする、あるいは何も塗らないという選び方もあります。顔全体と同じ手順にする必要はありません。
範囲は目頭側に限定する
目の下全体に広げると、顔の中でその部分だけ質感が変わります。色みが出ているのは目頭側であることが多いため、そこだけに限定すると自然に見えます。
編集部で読者の声を読んでいると、クマ隠しの相談は「隠れない」よりも「時間がたつと線になる」という形で届くことが多くあります。つまり問題は色選びだけでなく、量と範囲にもあるということです。厚みを増やすほど、夕方の状態は悪くなります。
よれる・線になるときの原因

時間がたつと線になるのは、量と土台の両方に原因があります。
▼ よれを防ぐための確認項目
- □ 塗る前に目の下の水分を整えている
- □ 下地の油分が多すぎない
- □ コンシーラーの量が米粒より少ない
- □ 境目だけをなじませ、中央を動かしていない
- □ 上から重ねる粉の量を最小にしている
- □ 笑ったときにできる線の上に厚みを置いていない
乾燥している状態に塗らない
水分が足りない状態に置くと、細かい線に入り込みます。軽く水分を補い、表面が落ち着いてから塗ってください。ただし油分が残っていると動きやすくなるため、触れて指につかない状態が目安です。
粉は最小限にする
固定のために粉を多く重ねると、乾いて線が目立ちます。動きやすい部分にだけ、ごく薄く置いてください。
笑ったときの線を避ける
笑った状態で目の下にできる線の位置を確認し、そこには厚みを置かないようにします。同じ量でも、置く場所を変えるだけで持ちが変わります。
隠すより減らす——生活側でできること

色で隠す方法には限界があります。同時に、見え方そのものを変える工夫も入れてください。
見え方を変えるためにたどる順番
- 睡眠の時間帯が一定かを確認する
- 目の周りを強くこすっていないかを確認する
- 画面を見る時間の合間に、遠くを見る時間を入れる
- 冷えている場合は、目の周りを温める時間を作る
こする回数を減らす
洗顔や化粧を落とすときに強くこすると、色素が濃くなる原因になります。力を入れずに落とせる方法に変えるだけでも、時間をかけて見え方が変わります。
眠る時間帯をそろえる
睡眠の長さより、眠る時間帯が一定かどうかのほうが見え方に出ます。就寝と起床の時刻の幅を狭めると、同じ睡眠時間でも朝の状態が変わります。
温めると血流の色みは変わりやすい
青みが強いタイプの場合、目の周りを温めると一時的に色みが落ち着くことがあります。朝の支度の前に短時間温めてから塗ると、必要なコンシーラーの量が減ります。
色選びに迷い続けるなら、基準を作る

毎回感覚で選んでいると、合わない色を買い足すことになります。判断の基準を一度作ってください。
手持ちを並べて写真に残す
いま持っているコンシーラーを目の下の隣に少しずつ置き、自然光で写真を撮って見比べてください。鏡で見るより、浮いている色がはっきり分かります。
塗った状態を夕方にも確認する
朝の仕上がりだけで判断すると、持ちの良し悪しが分かりません。夕方に同じ光の条件で見て、浮いているのか、線になっているのか、色が変わっているのかを記録してください。起きていることによって直す場所が変わります。
買うのは一色ずつにする
複数を同時に買うと、どれが効いたのか分かりません。一色ずつ試して、合わなかった理由を書き残してください。色みが強すぎたのか、明るさが合わなかったのかで、次の選び方が変わります。
変化が急なときは相談先を持つ
短期間で急に濃くなった、腫れやかゆみを伴うといった場合は、化粧品で対応する範囲を越えていることがあります。本記事は情報提供を目的としたもので、診断を行うものではありません。気になる変化があるときは医療機関にご相談ください。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 明るいコンシーラーではクマは隠せませんか。
A. 色みが残ったまま明るさが上がるため、光の条件によっては白っぽく浮きます。先に補色で色みを打ち消し、必要ならそのあとで明るさを足す順番にしてください。
Q2. 自分のクマが何色か分かりません。
A. 目の下の皮膚を軽く横に引っ張り、色が薄くなるかを見てください。薄くなる場合は皮膚の下の色、変わらない場合は影による見え方です。顔を上に向けて確認する方法も併用できます。
Q3. 塗ってしばらくすると線になります。
A. 量が多いか、置く場所が笑ったときの線の上にある可能性があります。米粒より少ない量から始め、境目だけをなじませて中央は動かさないでください。
Q4. コンシーラーはどこまで広げてよいですか。
A. 目の下全体に広げると、その部分だけ質感が変わって目立ちます。色みが出ているのは目頭側であることが多いため、そこだけに限定すると自然に見えます。
監修:MIKATA編集部
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
