女性の相談窓口は、悩みの種類で選ぶと必要な支援につながりやすくなります。DVは「DV相談ナビ(#8008)」や「DV相談+(0120-279-889)」、性犯罪・性暴力は「ワンストップ支援センター(#8891)」、生活や家族などさまざまな悩みは「女性相談支援センター(#8778)」が主な窓口です。命の危険を感じるときは、迷わず110番に通報してください。
パートナーの言動が怖い。誰にも言えない被害にあった。お金や住まい、家族のことで、もうどうしていいかわからない。そんなとき、「こんなことで相談していいのかな」「どこに電話すればいいの」と迷って、一人で抱え込んでしまう人は少なくありません。
この記事では、女性が利用できる公的な相談窓口を、悩みの種類ごとに整理しました。掲載している窓口名・電話番号・受付時間は、2026年10月時点で各窓口の公式サイトで確認したものです。変更されることもあるため、利用する前に公式サイトもあわせて確認してください。
今すぐ危険を感じているときは
暴力を受けている、相手が近くにいて身の危険を感じる、といった緊急のときは、ためらわずに110番に通報してください。けがをしている、体調が急に悪くなったときは119番です。安全な場所に移ってから、この記事の窓口に相談しても遅くはありません。
この記事でわかること
- 悩み別に選べる女性の相談窓口の早見表
- DV・性犯罪・性暴力の被害を相談できる窓口
- 生活や家族、心のつらさ、法律や仕事の悩みの相談先
- 相談する前に準備しておくと安心なこと
女性の相談窓口一覧|悩み別に選べる早見表
女性の相談窓口は、DV、性犯罪・性暴力、生活全般、心のつらさ、法律や仕事のトラブルなど、悩みの種類ごとに専門の窓口があります。まずは、自分の悩みに近いものを表から探してみてください。
| 悩みの種類 | 窓口 | 連絡先 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 配偶者・パートナーからの暴力(DV) | DV相談ナビ | #8008 | 最寄りの配偶者暴力相談支援センターにつながる(通話料がかかる) |
| DV | DV相談+(プラス) | 0120-279-889 | 電話は24時間受付。チャット相談もある |
| 性犯罪・性暴力の被害 | 性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター | #8891 | 最寄りのセンターにつながる。通話料無料 |
| 性犯罪の被害(警察への相談) | 性犯罪被害相談電話 | #8103 | 各都道府県警察の相談窓口につながる |
| 生活・家族・人間関係など、さまざまな悩み | 女性相談支援センター | #8778 | 都道府県が設置する女性のための相談機関(通話料がかかる) |
| 暮らしの困りごと全般 | よりそいホットライン | 0120-279-338 | 24時間受付・無料。ガイダンスで女性の相談を選べる |
| 心のつらさ | こころの健康相談統一ダイヤル | 0570-064-556 | 地域の公的な相談窓口につながる(通話料がかかる) |
| 法的なトラブル | 法テラス・サポートダイヤル | 0570-078374 | 問題に合った制度や相談窓口を案内してくれる |
| 職場のハラスメントなど | 総合労働相談コーナー | 各都道府県労働局など | 予約不要・無料で、パワハラなどの労働問題を相談できる |
どこに当てはまるかわからなくても大丈夫です。どの窓口でも、内容に応じて適切な相談先を案内してもらえることがあります。相談窓口の使い方そのものに不安がある人は、無料の相談窓口の使い方|どこに何を話せばいいかもあわせて読んでみてください。
DV(配偶者・パートナーからの暴力)の相談窓口
配偶者やパートナーからの暴力に悩んでいるときは、「DV相談ナビ(#8008)」か「DV相談+(0120-279-889)」に相談できます。DVには、殴る・蹴るといった身体的な暴力だけでなく、暴言や無視などの精神的な暴力、生活費を渡さないといった経済的な暴力、性的な暴力なども含まれるとされています。
DV相談ナビ(#8008)
内閣府男女共同参画局が案内している全国共通の電話番号です。「#8008」に電話すると、発信した地域の配偶者暴力相談支援センターにつながります。通話料がかかり、相談は各機関の受付時間内に限られます。電話回線の種類によってはつながらない地域もあるため、その場合は都道府県や市町村の配偶者暴力相談支援センターに直接電話しましょう。
DV相談+(プラス)(0120-279-889)
内閣府が実施しているDVの相談窓口です。電話は24時間受付で、チャット相談(12時〜22時)や、24時間受け付けている「プラス相談箱」もあります。電話で話すのが難しいときは、チャットなど文字で少しずつ状況を伝える方法も選べます。
警察への相談(#9110・110番)
犯罪にあたるかわからないけれど警察に相談したい、というときは、警察相談専用電話「#9110」が利用できます。全国どこからでも、かけた地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながります。ストーカーやDVも相談の対象です。ただし、今まさに危険がある緊急時は、#9110ではなく110番に通報してください。
性犯罪・性暴力被害の相談窓口
性犯罪・性暴力の被害を受けたときは、「ワンストップ支援センター(#8891)」に相談すると、医療や心のケア、法律相談などの支援につながることができます。被害を受けた直後でなくても、一人で抱えずにまずは電話してみてください。
性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(#8891)
内閣府男女共同参画局が案内している相談窓口で、全国共通の「#8891(はやくワンストップ)」に電話すると、最寄りのセンターにつながります。通話料は無料です。NTTひかり電話からは0120-8891-77にかけます(一部の県では番号が異なります)。センターは産婦人科医療やカウンセリング、法律相談などの専門機関と連携しており、受付時間は都道府県によって異なります。
性犯罪被害相談電話(#8103)
警察庁が運用している全国共通番号で、「#8103(ハートさん)」に電話すると、発信した地域を管轄する都道府県警察の性犯罪被害相談電話窓口につながります。性犯罪の被害に遭った人が相談しやすい環境を整えるために設けられた番号です。
性暴力に関するSNS相談「Cure Time(キュアタイム)」
内閣府の「性暴力に関するSNS相談支援促進事業」として運営されている相談窓口です。年齢・性別・セクシュアリティを問わず、匿名でチャット相談ができます。公式サイトでは、毎日17時から21時に相談を受け付けていると案内されています。声に出して話すのがつらいときの選択肢になります。

生活・家族・人間関係など、さまざまな悩みの相談窓口
DVや性暴力に限らず、家族や生活、人間関係などで困っているときは、「女性相談支援センター(#8778)」や「よりそいホットライン(0120-279-338)」に相談できます。「何に困っているのか自分でもうまく言えない」という状態でも大丈夫です。
女性相談支援センター(#8778)
困難な問題を抱える女性のさまざまな悩みに関する相談に応じ、状況に応じた支援を行うために都道府県が設置している機関です。2024年4月に「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」が施行され、それまでの婦人相談所から名称が変わりました。
厚生労働省が案内している全国共通の短縮ダイヤル「#8778(はなそう なやみ)」に電話すると、各都道府県の女性相談支援センターにつながります。通話料は相談者の負担です。電話回線の種類によっては#8778を利用できない地域があるため、その場合は厚生労働省のサイトに掲載されている各都道府県のセンターの電話番号に直接かけましょう。
よりそいホットライン(0120-279-338)
一般社団法人社会的包摂サポートセンターが運営する電話相談で、24時間、無料で相談できます。電話をかけると音声ガイダンスが流れ、暮らしの困りごとのほか、「DV、性暴力など女性の相談」などを選んで相談員につながる仕組みです。福島県からかける場合は番号が異なる(0120-279-226)ため、公式サイトで確認してください。
生活に困っているとき(自立相談支援機関)
仕事や収入、住まいなど、生活に困りごとや不安があるときは、生活困窮者自立支援制度にもとづく「自立相談支援機関」に相談できます。支援員が相談を受けて、どのような支援が必要かを一緒に考え、支援プランを作ってくれます。窓口は住んでいる自治体ごとにあり、厚生労働省のサイトから窓口情報を調べられます。
心のつらさを相談したいときの窓口
気持ちが落ち込んで眠れない、誰かに話を聞いてほしいというときは、「こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)」などの電話相談や、SNSの相談窓口を利用できます。悩みの内容がはっきりしていなくても相談して大丈夫です。
こころの健康相談統一ダイヤルは、電話をかけた地域の公的な心の相談窓口につながる番号です。通話料がかかり、相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。厚生労働省の「まもろうよ こころ」では、電話のほかSNSやチャットで相談できる窓口も紹介されています。
「死にたい」「消えてしまいたい」という気持ちがあるときも、一人で抱えずにこれらの窓口を頼ってください。話を聞いてもらうだけでも、気持ちが少し落ち着くことがあります。相談先の選び方に迷うときはつらいけど相談先がわからない…あなたに合う相談先の選び方も参考にしてください。
法律・お金・仕事のトラブルの相談窓口
離婚や養育費、お金のトラブルなど法律が関わる悩みは「法テラス」、職場のハラスメントは「総合労働相談コーナー」、人権に関わる悩みは「みんなの人権110番」が相談先になります。
法テラス・サポートダイヤル(0570-078374)
法テラス(日本司法支援センター)のサポートダイヤルでは、法的なトラブルについて、解決に役立つ法制度や相談窓口を案内してもらえます。受付時間は平日9時〜21時、土曜9時〜17時です(公式サイトで確認した時間です)。メールでの問い合わせは24時間受け付けています。経済的に余裕がない場合に利用できる無料法律相談などの制度もあり、条件は法テラスの公式サイトで確認できます。
みんなの人権110番(0570-003-110)
法務省の人権相談窓口です。これまで女性の人権問題を受け付けていた「女性の人権ホットライン」は、2025年10月1日から「みんなの人権110番」に統合されました。電話をかけて自動音声ガイダンスで1番を選ぶと、女性の人権問題に関する相談ができます。
総合労働相談コーナー(職場のトラブル)
厚生労働省が各都道府県労働局や全国の労働基準監督署内などに設置している窓口で、解雇や賃金、いじめ・嫌がらせ、パワハラなど、職場のあらゆるトラブルを相談できます。予約不要・無料で、面談か電話で対応してもらえます(土日祝日と年末年始は閉庁)。職場で孤立していると感じるときは職場に味方がいないと感じたら|社外に相談先を持つも参考になります。

相談窓口に連絡する前に準備しておくと安心なこと
相談の前に、話したいことを短くメモしておき、安全に話せる時間と場所を確保しておくと、落ち着いて相談しやすくなります。ただし、準備が整わなくても相談はできるので、つらいときは何も用意せずに電話してかまいません。
相談する前の準備
- 相手に聞かれない時間と場所を選ぶ(外出先、職場の休憩時間など)
- 「いつから」「何があったか」「今いちばん困っていること」を一行ずつメモする
- 相手に知られたくない場合は、通話やメッセージ、検索の履歴の扱いに気をつける
- 受付時間を公式サイトで確認しておく
- うまく話せなくても大丈夫、と自分に言い聞かせてからかける
電話の最初に使える一言
「うまく話せるかわからないのですが、相談してもいいですか」
「これが相談していい内容なのかわからなくて、電話しました」
「名前を言わずに相談しても大丈夫ですか」
相談員は、話がまとまっていない状態の相談にも慣れています。途中で泣いてしまっても、言葉に詰まっても問題ありません。悩みを人に話すこと自体が難しいと感じる人は、悩みを誰にも言えないとき|抱えたままにしない手順も読んでみてください。
どこに相談すればいいかわからないときは
どの窓口に相談すべきか迷ったら、いちばん近いと思う窓口に一度連絡してみるのがおすすめです。窓口どうしは連携していることが多く、内容によっては別の専門窓口を案内してもらえます。
「DVかどうかわからない」「警察に行くほどのことなのか判断できない」という段階でも、相談して大丈夫です。むしろ、迷っている段階で相談することで、選べる支援が広がることもあります。また、窓口の担当者と相性が合わないと感じたら、別の窓口や別の日に相談し直してもかまいません。
MIKATA編集部の視点
つらい状況にいるときほど、「自分が我慢すればいい」「もっと大変な人がいる」と、相談を後回しにしてしまいがちです。MIKATA編集部は、相談窓口は「限界まで追い詰められた人だけのもの」ではなく、迷っている段階から使っていい場所だと考えています。
この記事に載せた窓口は、どれも公式サイトで名称と連絡先を確認できたものだけです。情報は変わることがあるので、電話をかける前に公式サイトも見てみてください。そして、どこか一か所に連絡できたら、それはもう大きな一歩です。
女性の相談窓口についてよくある質問
Q1. 女性が無料で相談できる窓口はありますか?
A. 公的な相談窓口の多くは、相談そのものは無料です。ただし通話料がかかる番号もあり、DV相談+(0120-279-889)やよりそいホットライン(0120-279-338)、ワンストップ支援センターの#8891は通話料も無料です。
Q2. DVかどうかわからなくても相談していいですか?
A. 相談して大丈夫です。暴力かどうか自分では判断がつかない、という段階での相談も受け付けられています。「これってDVなのかわからない」とそのまま伝えれば、相談員が一緒に状況を整理してくれます。
Q3. 相談窓口は匿名でも利用できますか?
A. 名前を伏せたまま相談できる窓口も多くあります。不安な場合は、最初に「名前を言わずに相談しても大丈夫ですか」と確認してみましょう。具体的な支援につなぐ段階で、必要に応じて連絡先などを聞かれることがあります。
Q4. 女性相談支援センターとは何ですか?
A. 困難な問題を抱える女性の相談に応じ、状況に応じた支援を行うために都道府県が設置している機関です。2024年4月の「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」の施行により、それまでの婦人相談所から名称が変わりました。全国共通の短縮ダイヤル#8778で各都道府県のセンターにつながります。
Q5. 夜中や休日でも相談できる窓口はありますか?
A. DV相談+とよりそいホットラインは、電話で24時間相談を受け付けています。ワンストップ支援センターは都道府県によって受付時間が異なり、24時間対応のところもあります。命の危険を感じるときは、時間に関係なく110番に通報してください。
参考にした情報(2026年10月確認)
- 内閣府男女共同参画局「配偶者暴力相談支援センター/DV相談ナビ」
- 内閣府「DV相談+(プラス)」
- 内閣府男女共同参画局「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」
- 警察庁「性犯罪被害相談電話全国共通番号#8103(ハートさん)」
- 政府広報オンライン「警察に対する相談は警察相談専用電話#9110番へ」
- 性暴力に関するSNS相談「Cure Time」
- 厚生労働省「困難な問題を抱える女性の相談窓口(女性相談支援センター)」
- 一般社団法人社会的包摂サポートセンター「よりそいホットライン」
- 厚生労働省「生活困窮者自立支援制度」
- 厚生労働省「まもろうよ こころ」
- 法テラス(日本司法支援センター)
- 法務省「女性の人権に関する相談について」
- 厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」
執筆・編集:MIKATA編集部
※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、掲載している窓口名・電話番号・受付時間は2026年10月時点で各公式サイトで確認したものです。変更される場合があるため、ご利用前に各窓口の公式サイトをご確認ください。緊急の場合は110番・119番に連絡してください。
