希望が伝わらないのは言葉が足りないからではなく、仕上がりの話だけをしていて日々の手入れを伝えていないからです。オーダーの作り方を置きます。
写真を見せたのに違う形になった。おまかせと言ったら想像と離れた。鏡の前で言い直せないまま終わる。この記事では、希望が伝わらない仕組みと、当日までに作っておくオーダーの形を整理します。
MIKATA編集部に届く相談では、この話題は美容師への不満としてではなく、自分の説明が下手だという形で書かれています。聞かれても答えられないと書き添えられます。
希望が伝わらない仕組み

言葉が足りないのではなく、仕上がりの話だけをして日々の手入れを伝えていません。
仕上がりだけを伝えている
写真の形は整えた直後の状態です。毎朝同じ時間をかけられるかどうかで見え方は変わります。記録では、写真に加えて朝にかける時間を伝えた回のほうが仕上がりの差が小さくなりました。
抽象的な言葉を使っている
自然な感じ、軽めに、いい感じに。こうした言葉は受け取る側で幅が出ます。肩につくくらい、眉にかかる程度。長さで言うと幅が狭まります。
伝える場所がずれている
記録では、長さそのものより量の減らし方と前髪の幅で印象が変わっていました。長さだけを決めても想像と離れます。
避けたい形を言っていない
こうしたいだけを伝えると、そこに至る道が複数あります。これは避けたいを一つ添えると絞られます。
鏡の前で言い直せない
切り始めてから違うと感じても、作業が進んでいると声をかけにくくなります。最初の確認の時間に出し切る必要があります。
おまかせの範囲を決めていない
おまかせは任せる範囲が決まっていれば使えます。長さは任せる、色は変えない。範囲を言わないと全部が任されます。
MIKATA編集部に届く相談では、この話題は美容師への不満としてではなく、自分の説明が下手だという形で書かれています。聞かれても答えられないと書き添えられます。
そのままにすると起きること
仕上がりと次の予約の両方に響きます。
帰ってから直すことになる
自分で切る、結んで隠す。お金と時間をかけたあとに手直しが増えます。
伸びるまで待つことになる
短くしすぎた場合は戻せません。数か月気に入らない状態で過ごすことになります。
毎朝の手入れが長くなる
自分の手入れの時間に合っていない形は、整えるのに時間がかかります。毎日の負担に変わります。
美容院に行く間隔が開く
うまく伝わらない経験が続くと、行くことが重くなります。伸びきってから行くことになり、さらに難しくなります。
担当を変え続ける
伝え方を変えないまま人を変えると、毎回一から説明することになります。
自分の説明が下手だと思い込む
伝える場所がずれているだけですが、自分の問題として片づけてしまいます。準備で変わります。
編集部で、美容院へ行く前の準備を四回分変えて試しました。写真だけを持って行った回と、写真に加えて朝にかける時間を伝えた回では、後者のほうが仕上がりの差が小さくなりました。
当日までに作るオーダーの形

言い方を練習するのではなく、伝える材料を先に揃えます。
写真を角度別に三枚用意する
正面、横、後ろ。一枚だけだと見えていない部分が任されます。三枚あると幅が狭まります。
朝にかける時間を伝える
五分なのか、十五分かけられるのか。記録ではこれを伝えた回のほうが仕上がりの差が小さくなりました。仕上がりではなく毎日の話です。
量と前髪を言葉にする
長さよりここで印象が変わっていました。量は減らしたいのか残したいのか、前髪の幅はどこまでか。二つだけで足ります。
オーダーの作り方
- 写真を正面・横・後ろの三枚用意する
- 朝の手入れにかけられる時間を伝える
- 量の増減と前髪の幅を言葉にする
- 避けたい形を一つ添える
- 任せる範囲と変えない部分を分けて言う
避けたい形を一つ添える
重く見えるのは避けたい、明るすぎるのは困る。一つで構いません。方向が決まります。
任せる範囲を分けて言う
長さは任せます、色は変えません。分けて言うとおまかせが使えます。
最初の確認で出し切る
切り始めると言いにくくなります。鏡の前で話す時間に全部出してください。紙に書いて持って行っても構いません。
場面別の伝え方

頼む内容ごとに伝える場所が違います。
長さを変えたいとき
肩につくくらい、鎖骨まで。体の位置で言うとずれません。センチでは想像が合いません。
量を減らしたいとき
どこが膨らむのかを伝えてください。全体を減らすと広がる場合があります。
| 頼みたいこと | 伝える言葉 |
|---|---|
| 長さを変える | 肩につくくらい、鎖骨までと体の位置で言う |
| 量を減らす | どこが膨らむのかを伝える |
| 前髪を変える | 眉にかかる程度と幅をどこまでか言う |
| 色を変える | 明るさの上限と避けたい色を言う |
| おまかせにする | 任せる部分と変えない部分を分ける |
前髪を変えたいとき
眉にかかる程度、目にかからない長さ。幅をどこまで取るかも添えてください。印象がここで決まります。
色を変えたいとき
明るさの上限と、避けたい色を言ってください。職場の都合があるならそれも先に伝えます。
話すのが苦手なとき
紙や画面に書いて渡して構いません。口で言えなくても材料が揃っていれば伝わります。
途中で違うと感じたとき
早いほど直せます。終わってから言うより、その場で少し短く声をかけてください。
同じ記録で、違いが出た点も書き出しました。長さそのものより、量の減らし方と前髪の幅で印象が変わっていました。伝えるべき場所が長さではありませんでした。
次の回に向けた準備
一度うまくいっても次に再現できるかは別です。
仕上がりを写真に残す
気に入った回の正面と横を撮っておいてください。次の回の材料になります。
伝えた言葉を書き残す
どう言ったら通ったのかを残しておくと、担当が変わっても使えます。
合わなかった点を書く
量が減りすぎた、前髪が短かった。次に伝える一行になります。
間隔を決めておく
何週で気になり始めるかが分かると、伸びきる前に行けます。短い状態で行くほど直しやすくなります。
担当を続ける
同じ人に続けて頼むと、説明の量が減っていきます。合わなかった点を伝えられるとさらに早くなります。
完璧を求めない
一回で想像どおりにはなりません。合わなかった点が一つずつ減れば十分です。
▼ オーダーの準備ができているかの確認
- □ 写真を角度別に三枚用意している
- □ 朝の手入れにかけられる時間を決めている
- □ 量と前髪を言葉にしている
- □ 避けたい形を一つ用意している
- □ 任せる範囲と変えない部分を分けている
それでもうまくいかないときは

準備をしても合わない場合があります。
何度頼んでも伝わらないとき
材料を揃えても毎回離れる場合は、伝え方の問題ではありません。担当を変えて構いません。
話す時間が取れないとき
予約のときに相談したいと添えておくと、時間を取ってもらえることがあります。先に伝えておいてください。
頭皮や髪に不調があるとき
かゆみや抜け毛が気になる場合は、施術の相談より先に医療機関に相談してください。自己判断で薬剤を重ねないでください。
自分を責める言葉が強いとき
説明が下手な自分が悪い。その言葉がきついときは、伝える場所がずれているだけだと見てください。
行くのが重くなったとき
長く行けていない場合は、整えるだけの予約から始めて構いません。大きく変えなくてもよいです。
想像どおりでなくてよい
写真と同じにはなりません。毎朝整えられる形になれば十分です。

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よくある質問(FAQ)
Q1. 美容院で希望がうまく伝わらないのはなぜですか。
A. 言葉が足りないからではありません。写真の形は整えた直後の状態なので、仕上がりだけを伝えて毎朝の手入れにかけられる時間を伝えていないためです。
Q2. 何を用意していけばよいですか。
A. 写真を正面・横・後ろの三枚、朝の手入れにかけられる時間、量の増減と前髪の幅、避けたい形を一つ。編集部が試した範囲では、朝の時間を伝えた回のほうが仕上がりの差が小さくなりました。
Q3. 長さ以外に何を伝えればよいですか。
A. 編集部の記録では、長さそのものより量の減らし方と前髪の幅で印象が変わっていました。この二つを言葉にしてください。
Q4. おまかせで頼んでもよいですか。
A. 任せる範囲が決まっていれば使えます。長さは任せます、色は変えません、のように分けて言ってください。範囲を言わないと全部が任されます。
監修:MIKATA編集部
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断・治療を行うものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
